非常識なFの出現率は1割強

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+05以上に早いフライングを「非常識なフライング」と定義し、集団フライング防止を目的に、即日帰郷になる罰則が追加された。この制度が始まって、それまで誰も注目していなかったフライング時のスタートタイミングにも注目が集まるようになった。

非常識なFは、13年11月にスタートし、新年を迎えて1年2ヶ月が経過した。この間のFをタイミング別に分析してみよう。

●14年後期(13年11月~14年4月)

S事故総数:587

+01~+04:498(84.8%)

非常識F:82(13.9%)

出遅れ:7(1.1%)

●15年前期(14年5月~10月)

S事故総数:651

+01~+04:564(86.6%)

非常識F:73(11.2%)

出遅れ:14(2.1%)

●今期(14年11月~15年1月)

S事故総数:258

+01~+04:217(84.1%)

非常識F:38(14.7%)

出遅れ:3(1.1%)

この数字を見てどう感じただろうか。全スタート事故のうち、1割以上が非常識なFだったとは、正直驚いた。最初はこのペナルティがF抑制に効果があったように感じられたが、今となってはその効力は薄れているようだ。このペースだと、今期のF本数は過去2期を大きく上回る可能性が高い。

また、導入当初の14年後期の最高Fタイミングは、記念レーサーの新美恵一瓜生正義が記録した+12だった。前期は+15が2人(吉田敦志と前出達吉)、+19の岡悠平と1艇身オーバーが出現。そして今期は元日に常滑で出村卓也が+22、同日の三国でも東口晃が+29と、正月から2艇身近いとんでもない飛び出しのFが出てしまった。

艇界はFが増えるたびに、規制や罰則を強化して、スタート事故防止に努めてきた。このままでは、また新たなペナルティも……となりかねない。新年早々、暗い話はしたくないが、今年は興醒めするFレースが少しでも減ることを期待したい。

12月31日から1月6日に発生したスタート事故一覧は以下の通り。

<スタート事故情報>