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昨年の艇界のトピックを振り返ろう。その第二弾だ。
●3選手が24場制覇
14年以前は、24場で優勝を記録している現役選手は関忠志と山室展弘の2選手しかいなかった。この記録を達成した選手を表彰する制度が14年からスタートしたのだが、その途端、3名もの選手が立て続けに24場制覇を達成することとなった。
一人目は6月23日に戸田で優勝した山下和彦で、関忠志以来の9年ぶり、史上10人目の達成者となった。デビューして22年目、58回目の優勝だった。
8月31日には市川哲也が唐津で24場目の優勝を記録。通算84回目の優勝だった。ちなみに市川の初優勝はデビュー2年8ヶ月目の浜名湖で、この時はなんと完全優勝というド派手な初優勝だった。
そのわずか3日後の9月3日宮島、14年としては3人目となる全場制覇が記録された。優勝したのは石川真二。石川は「優勝を狙って優勝できたことが嬉しい」と。
現在まで23場で優勝し、全場優勝まで残り1場としているのは今垣光太郎、島川光男、北川幸典、赤岩善生、岩崎正哉、田口節子の6人。
●上瀧和則選手会長がお盆レース出場
以前は選手会長でも3年に1回、レースを走るというルールがあった。現在はそのルールは変更されており、会長がレースを走る義務はない。14年までの10年間で選手会長がレースを走ったのは04年の黒明良光だけ。ところが14年は、現選手会長の上瀧和則が8月の唐津お盆レースに1節限定で出場、開催前からどんな走りを見せるのかと話題になった。
上瀧が実戦を走るのは実に3年5ヶ月ぶりのこと。結果は9戦して2勝2着2本、優出こそ果たせなかったが予選は突破、準優に進出した(4着)。もちろん? 1号艇でなかったレースでは、ほとんど進入で動き、3コースより外に入ったのは最終レースの1回のみ。準優でスタートがドカ遅れしたのはご愛嬌だが、地元ファンのみならず多くのファンの注目に応えた格好だ。この節はまだ新エンジン2節目で本体整備に制限がある状況だったので、それがなかったらもっと活躍していたかもしれない。
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