冷静さ光るスタート王、松村敏

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9月17日に31歳の誕生日を迎える松村敏が覚醒しつつある。松村はもともとスタートの早さがウリの選手ではあったが、ここにきてそのキレに磨きがかかっている。今期(5月~)はここまで87走して、平均タイミングはコンマ12。これを1000分の1まで分解してランク付けすると、コンマ115で全選手トップの早さなのだ。

準優勝戦や優勝戦などここ一番の勝負どころで早いというタイプは多いが、松村の場合はその差はあまりない。裏を返せば、勝負どころで冷静さを保てていると言えるだろう。それはコース別の平均スタートを見るとわかる。各コースの平均スタートは以下の通りだ(集計は直近1年)。

①0.149、②0.138、③0.112、④0.120、⑤0.130、⑥0.140

なんとインのスタートが一番遅いのだ。最近の競艇界は、「インでは負けられない」と考える選手が大半を占めるので、1コース進入時のスタートが一番早い選手が多い。しかし松村は、その流れとは真逆のスタートをしている。それでも松村はインで強い。インコース1着率は86.9%を誇り、3連対率に至っては96.7%にも上る。