東西ヤング戦、波乱の立役者

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7月25日から1週間の万舟出現率は、21.4%と近年では非常に高い数字をマークした。この期間中の注目レースは蒲郡と大村で行われた東西ヤング戦。蒲郡は23.6%、大村は16.7%と両場ともそこそこの万舟出現率だった。

昨年まで行われていた新鋭戦だと、「若手はわからない」という評判から、ファンの購買意欲が落ちて、新鋭王座でさえ売上は節間49億円までしか伸びず。同年の名人戦(びわこ)が60億円、女子王座(鳴門)が63億円、賞金女王(芦屋)が79億円と比較すると、かなり厳しい状況だったことがわかる。

そして今回の東西ヤング戦。GⅢというグレードながら、出場選手は全員A級という豪華シリーズ。さすがに選手がわからないという声はほとんど聞かれず、大いに盛り上がった。売り上げも両場ともに30億円を突破し、本戦へも期待がかかる。

蒲郡は桐生順平、大村は篠崎仁志と結果だけ見ると順当に収まったが、節間では波乱が少なくなかった。その立役者になったのが、蒲郡は黒井達矢。大村では峰竜太だった。ともに近況絶好調、このクラスならば無敵状態だろうと思われたが、意外な落とし穴がいくつもあった。

まず黒井は、ドリーム戦6着発進。そのレースで接触があり、ボートとプロペラの交換を余儀なくされた。そして迎えた翌日の前半戦、セッティングがガラッと変わった影響からか痛恨のFをした。まさに泣きっ面に蜂だが、それでレースを降りないのが黒井の強さ。3日目は大外からまくり差して1着となり、179倍の配当を提供。後半戦でも2着に食い込んだ。