佐藤翼、踏んだり蹴ったりの末…

本命番組の乱立で最近は万舟出現率が下降の一途をたどっていたが、この1週間は久しぶりに万舟券がたくさん飛び出して、出現率は20.0％となった。

集計期間中で最も万舟率が高かったのが桐生と若松で、ともに29.2％だった。このうち若松はルーキーシリーズで、波乱の展開が相次いだ。

この節にはA1級が高野哲史と佐藤翼の2名しか斡旋されておらず、誰もがシリーズは彼らが中心になると思っていたはずだ。特に佐藤は、9月に戸田で行われる「GI第1回ヤングダービー」の勝負駆け真っ最中。気合いのレースに賭けたファンも多かっただろう。

しかし、ふたを開けてみると、まさかまさかの大苦戦。初戦こそ人気に応えて1着になるも、2戦目から7戦連続敗退。しかもそのほとんどで舟券に絡めなかったので、結果的に万舟券を提供しまくった。挙句の果て、4日目の11Rで痛恨の妨害失格を喫し、ここで途中帰郷。まさに踏んだり蹴ったりの一節となった。ただ、唯一の救いは、かろうじてヤングダービーの出場切符は手にできたこと。選考最終日、桐生ナイターの相手待ちという気を揉む状況だったが、なんとか踏みとどまった。