ブレイク間近の塩田北斗

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名だたる名選手が集う福岡支部から、また一人ブレイクを果たしそうな新星がいる。105期生の塩田北斗だ。過去1年の勝率5.86は、A級選手としては十分だが、最近3ヶ月の成績はそこからさらに1.29も上げて、軽く7点を超えている。

昨年、芦屋の準地元スター候補選手に選ばれていた塩田だが、同年の2月、その芦屋で1節間に2度のスタート事故(Fと選手責任のL)を起こし、1年間芦屋を走れなくなり、準地元スター候補をはく奪される苦い経験をしている。「そのことは今でもよく覚えています。あの時は、芦屋の準地元スターに選んでいただいて、結果を出そうと思って、気持ちが入りすぎていましたね」と反省の弁。(本誌マクール5月号「ホットライン」より)

しかし、その経験がバネになり、休み明け後の成績は上昇カーブを描いた。前期はスタートは平均19と自重しながら、A1ボーダー近辺の6.19をマークした。好調の要因を聞くと、「乗り方ですかね。僕はターンでの乗りやすさを求めて臨むことが多いのですが、最近は足のいい時に、その足に合わせた乗り方をすることを心がけています。そこできっかけをつかんだ感じですね」。こう考えるに至った経緯には先輩からのアドバイスがあったという。「同じグループの今村暢孝さんに、ターンについて教わったんですが、そこで『ターンを練習して来い』って言われたんですね。それで、デビューして1~2年間はプロペラを一切叩かなかったんですよ」。こうして旋回力を重点的に磨き、勝率を大幅に上げた。