泉具巳が名人戦で台風の目になるか!?

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

年度末に常滑で行われた4日間開催の「弥生特別」で、泉具巳が05年12月以来約8年ぶりの優勝を飾った。このシリーズ、記念の併行開催が浜名湖のGⅡ戦だけということもあって、吉川元浩原田幸哉をはじめ、平田忠則石渡鉄兵須藤博倫石田政吾松村敏鈴木幸夫など記念常連級が大挙斡旋された。このメンバーを相手に泉が優勝できたことは、ベテラン選手に対して失礼を承知ながら、大金星といえるだろう。

凄まじかったのはエンジンの出方である。泉が引いた64号機は2連対率は33.8%しかない中堅機。しかし、前操者の名前は、阿波勝哉。もちろんプロペラをはじめセッティングは伸び仕様になっており、前検タイム6.47は、2番手以下を引き離す一番時計をマークした。

泉はこの伸びを活かすことを選択した。「スリット近辺の足がすごくいい。ペラは触らずにチルトを0に下げただけ」とは、予選2日目が終了した時点でのコメント。予選4戦で3勝した泉は準優1号艇を獲得し、準優3レースのなかで唯一逃げを決めた。

その準優ではチルトをマイナスに下げた。そうすると「行き足から伸びがいいし、回っての押しも悪くないです。足はトップクラスだと思う」と完調宣言が飛び出した。このあたりの勘所がベテランの調整力だろう。

優勝戦は安定板が装着される中、インから0台Sを決めた泉がしっかりと逃げ切り、久々の美酒を味わった。

現在はB1級の泉だが、今期は5.99の勝率を残しており、来期A2級復帰はほぼ決まっている。さらに15日からは唐津で行われる「GI名人戦~マスターズチャンピオン」の出場も決まっており、ここでも台風の目になるか注目だ。

3月31日から4月6日の優勝者一覧は以下の通り。

<優勝者一覧>