総理杯の裏で大金星!

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松井繁が逃げて優勝した尼崎総理杯の1時間半ほど前、徳山では波乱の優勝戦が行われた。

このレース、人気になっていたのは前日の準優勝戦で通算2500勝を達成した今村豊。準優では1Mでまくられ差されの最悪の展開だったが、道中追い上げて逆転勝利。レース後今村は「最初はできればいいな、という程度だったが、実際にデビューの地でもある徳山で達成できたことがうれしい」と節目の勝利を喜んだ。

その今村が優勝戦1号艇で、2号艇には寺田祥が組まれ、地元の両雄が並び立つ格好になった。本来ならば総理杯を走っていなければならない二人、締切直前の2連単1-2は1.8倍。3連単1-2から3着3、4、5が10倍を切るオッズになるなど、今村・寺田の相手探しといった見方が大半だった。

しかしレースは水もの、ふたを開けてみなければ何が起きるかわからない。人気を集めた今村と寺田が揃って16、17と平凡なスタート。ダッシュ勢が0台のSを決め、カド受けの内田貴士も13で駆け抜けた。1Mは思い切って握った内田がSG級の二人をまとめて沈めてしまった。これには実況の二宮アナも「まくり炸裂! 大金星です」と興奮を隠しきれなかった。