独自路線を歩む松田大志郎
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明日(25日)優勝戦を迎える福岡の「新鋭リーグ 第13戦」。4月からは「ルーキーリーグ」として年間10戦程度の一般戦にかわるので、このタイトルとして開催されるのは、今回を含めてあと3戦(3月1日~丸亀、3月12日~芦屋)となった。
今回の優勝戦出場選手は1号艇から、前田将太、深谷知博、武富智亮、松田大志郎、古澤光紀、本多宏和。全国スター候補選手で、地元の看板選手でもある前田が人気を集めるだろう。
この中で注目したいのは4号艇の松田だ。この選手は若手にしては珍しい遅攻派である。前期の平均STは21、今期もここまでのところ21。それでいて勝率は前期が5.86、今期が6.25と、しっかりした成績を残している。
ここまでスタートが行けなくなった背景には、2期前にF2による事故パンでB2級落ちした苦い経験があるから。ちなみにその3ヶ月間の休みで何をしていたか聞いてみると「何をするわけでもなくただ時間を潰していました(笑)。練習? 僕、練習って嫌いなんですよ(笑)。どうも本番に結び付く感じがしなくて……」と、練習嫌いを包み隠さず教えてくれた。
事故パンの経験を糧に得たものもある。それはスタートを行かなくても勝てる方法を模索し、エンジン出しの技術を身につけたこと。それも現在艇界で主流のプロペラ調整ではなく、本体を重視しているのだ。
独自の路線を突き進み、結果を出している。まだ優勝未経験だが、明日一気に突き抜ける可能性も十分ある。そして本人が目標としているA1昇格を果たしたい。