2014年は若手が躍進する!

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ここ最近、若手選手の成長が著しい。最も顕著な例は、昨年の賞金王決定戦で、出場選手12人中7人が登録4000番台の選手。そのうち新田雄史毒島誠篠崎元志はやまと競艇学校を卒業したやまと世代の代表格。優勝戦にはそのやまと世代が全員勝ち上がり、存在感を示した。

本誌マクールのご意見番で元SGレーサーの松本進さんは「優勝は(池田)浩二だったけど、新田君、毒島君、篠崎君らが優出したのはひとつの時代が変わった証だと思います」と話していた。成長が遅いと言われていたやまと世代だが、この一年における全体の底上げ感は目を見張るものがある。

昨年3月、戸田で行われた「第8回JCN埼玉杯・新鋭VS名人」では、若手選手とベテランが半数ずつ斡旋され、予選は新鋭3人対ベテラン3人がぶつかり合い、準優は世代別6強でレースし、上位3選手ずつが優勝戦で雌雄を決するという勝ち上がり方式だった。

ここで若手を抑えて優勝したのが、埼玉が誇る「艇界の至宝」加藤峻二で、艇界の最高齢優勝記録を更新した。2着に西田靖が入線し、一方の若手は佐藤翼が転覆、秦英悟が落水するなど散々で、新鋭世代にとってはベテランの壁を感じた大会だったはずだ。

それから1年、戸田で再び「第2回シニアVSヤング競走」が行われた。ところが今回は、予選から若手がベテランを圧倒。コースを問わずスピードで出し抜けるレースが多く展開された。

注目の優勝戦は、1号艇に地元の中村裕将が座ったものの、2コースから桑原悠が直まくりで沈めて優勝。2着には地元の中田竜太が入線し、前年とは全く逆の結果となった。

今年は若手が躍進する――そんな予感がするシリーズとなった。