ナカシマプロペラ撤退、ペラ制度一部変更

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本誌マクールでは9月11日に発売された10月号の「マクールトピックス」で、『ナカシマプロペラが8月いっぱいで電撃撤退』したことをお伝えしていた。このたび、モーターボート競走会から正式にナカシマの撤退が発表された。

ナカシマプロペラ撤退の一番大きな理由は、東日本大震災の影響でプロペラ素材の十分な確保が困難になったため、とのこと。

今回のことを受けて変更されるポイントは、今年の11月1日以後を初日とする開催からヤマト製1枚で運用されるということ。最も早いのは平和島、常滑、尼崎で、11月1日からヤマトのみに切り替わる。また、昨年4月に新ペラ制度を先行導入した浜名湖は、競技棟(ピット)耐震工事のため10月3日から12月12日まで開催がなく、全国で最も遅い変更となる。なお、競技情報は当面、従来どおり「ヤマト変更なし」、「ヤマト→ヤマト(新)」と表示される。

船舶用のプロペラでは世界トップのシェアを誇り、海上自衛隊の潜水艇プロペラも製造している「世界のナカシマ」が競艇界に参入したのは平成4年のこと。選手持ちペラ当時、ヤマトと切磋琢磨して開発を行い、記念クラスの大半がナカシマを使用していた時代もあった。ファンには選手がどちらのプロペラを使っているか発表されていなかったので、我々が特に意識することはなかっただけのこと。だが、新ペラ制度になってからのヤマトの優位性はご存知の通り。この状況が撤退の背景になっていることも少なからずあるだろう。