新鋭戦で深谷知博が自信を深めるか

新鋭王座決定戦は9月23日、その歴史に幕を下ろしたが、今年度いっぱいは102期以降を対象とした新鋭リーグ戦が行われる。もちろんこのレースで優勝したからといって来年から始まるヤングダービーの優先出場権が得られるわけではない。しかし、新鋭選手にとっては同格戦であり、普段はできない積極的なコース取りにも挑戦できる機会である。来年度以降は名称を変更し、レース数を減らして継続されることが発表されている。

新メンバーによるリーグ第1戦は9月27日から浜名湖で行われ、地元の深谷知博が優勝した。深谷は8月に桐生で行われた新鋭王座の前哨戦である「第8回埼玉新聞社杯」でも優勝。王座では2日目の大敗が響き、予選19位の次点に泣いた。浜名湖ではそのうっ憤を晴らす活躍を地元ファンの前で見せることができた。

続く第2戦が10月9日から津で行われるが、深谷はこのシリーズにも参戦する。ちなみに、今後の深谷の斡旋を見ると、10月18日～児島リーグ第3戦、11月1日～常滑リーグ第5戦、11月13日～鳴門リーグ第6戦とオール新鋭戦。新鋭卒業期の主力選手は、レースの目玉として新鋭戦を中心に走るが、ここまで出ずっぱりも珍しい。ただ、勝率を稼ぐには絶好の機会であることは間違いない。ここまでの選手キャリアでまだ7点を取ったことがない深谷が7点、もしくは8点勝率を取って、一気に自信を深めるかもしれない。