意外と波に乗れる子~江戸川周年表彰式~

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江戸川で行われた「GI江戸川大賞」(58周年)は、GI初優出の岡村仁が渾身のまくり差し(公式はまくりになっている)を入れて、一気に初優勝までぶっこ抜いた。ここでは、岡村の喜びの声をお届けしよう。

司会:今のお気持ちは?

岡村仁:なんかよくわかってないですけど、めちゃめちゃ嬉しいです。

司会:いい汗がしたたっていますね。

岡村:いや~、暑いですからね。

司会:ウィニングランの感想は?

岡村:気持ちいもんですね。水面際まで出てきてくださるお客さまもおって、本当にありがとございます。

司会:優勝戦を振り返ります。スタートは三井所(尊春)選手に先行される形になってしまいましたが?

岡村:そうですね、自分の行けるタイミングではないなと思ったので、途中でちょっとだけ放って三井所さんに行かれました。その後はどうやってこの局面を切りぬけようかなと思っていたら、あんなところに出ちゃいました。今節は出来過ぎかなと自分でも思います。

司会:これがGI初優出。リラックスして臨めましたか?

岡村:いつもと同じ……というか、緊張感がなさ過ぎて、周りに「大丈夫?」って聞かれるくらいだったので、それが逆に良かったのかもしれません。

司会:舟足に関しては、序盤から仕上がっていたようで。

岡村:はい。前節から仕上がっていたようなので、ほぼそのまま乗りました。バランス取れていい足でしたよ。

司会:優勝戦の前には何かされましたか?

岡村:エンジンをエアコンで冷やしたくらいですかね。

司会:前検日から荒れ水面のシリーズでした。

岡村:(僕って)意外と波に乗れる子だったんだなと。

司会:途中で安定板が外れることもありましたが。

岡村:それでも変わりなく、エンジンは元気に動いてくれましたよ。

司会:今節は名だたる江戸川巧者がいましたが、それを撃破しましたね。

岡村:6日間、本当に勉強させてもらいました。

司会:岡村選手はデビュー節で初1着、初優出のレースで初優勝を決めるなど、初物に強いですね。

岡村:そうみたいですね。いつも結果を残す時はこういう感じですね。

司会:デビュー8年8ヶ月でGI初優勝です。

岡村:同期(95期)でもGI優勝している選手がいて、まだまだそこには追い付けていないと思うので、これからも頑張りたいです。負けるわけがないと思ってやっているので。

司会:これで岡村選手もSGの舞台へ。

岡村:そうですね、思いもよらない権利が何個か出てきたので、一気に駆け上がりたいです。

司会:今後の目標は?

岡村:今回は先輩方のレースを見て勉強になったので、僕も毎回こういうレースができるように積み重ねていきたいと思います。

司会:最後にファンのみなさんへ。

岡村:穴目で僕から買っていなかった方、すみません。でもこんなに祝福していただいてありがとうございます。これからも大阪の岡村仁、精一杯頑張りますので、名前を覚えておいてください。