賞金女王決定戦と女子賞金1位

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いよいよ12月11日より、注目の賞金女王決定戦&シリーズが始まる。シリーズも含めて賞金額だけで女子選手が選出されるこのレース、これまで行われてこなかったのが不思議なほどだが、今後は女子の賞金にもっとスポットが当たるようになるだろう。

決定戦に出場する選手の、12月6日現在の獲得賞金額は以下のとおりだ(選出時の賞金額ではないのでご注意を)。

順 選手名 賞金額

1位 田口節子 3722万

2位 山川美由紀 3294万

3位 日高逸子 3271万

4位 平山智加 2922万

5位 三浦永理 2873万

6位 香川素子 2683万

7位 中谷朋子 2493万

8位 宇野弥生 2405万

9位 横西奏恵 2404万

10位 寺田千恵 2392万

11位 向井美鈴 2359万

12位 角ひとみ 2337万

賞金女王決定戦なのだから、このタイトルの初代覇者にはぜひ女子の年間獲得賞金1位に輝いてほしいもの。ただし、現実に可能性があるのは6位の香川素子より上位の選手ということになる。賞金女王決定戦の優勝賞金は1000万円なので、7位以下の選手だとたとえ優勝しても現在1位の田口を上回ることが難しいからだ。

また、現在、2、3位に位置する山川美由紀日高逸子の場合は、仮に賞金女王で優勝できないとしても、優勝戦2着(賞金380万円)や3着(同270万円)に入れば、その後に出場する賞金王シリーズの結果次第で逆転は十分可能だ。もちろん今回、田口が優勝してしまえばかなり厳しいものにはなるが…。

ちなみに、今回の賞金女王決定戦出場選手のうち、過去に女子の年間獲得賞金1位となったことがある選手は以下の6人だ。

田口節子(11年)

日高逸子(03、05、10年)

山川美由紀(93、94、95、96、98、99年)

横西奏恵(06、08年)

角ひとみ(02年)

寺田千恵(00、01、07年)

1位になったことがあるというより、過去20年間はこの6人で女子賞金1位の座をほぼ独占してきわたけだ。93年以降、この6人以外で1位となったことがあるのは、谷川里江(97年)、海野ゆかり(04年)と引退した濱村美鹿子さん(09年)の3人しかいない。ちなみに89年から92年までは鵜飼菜穂子が4年連続1位だった。女子選手が増え、活躍が目立つ選手も多くなったイメージもあるが、こと賞金に限ると上位の牙城はゆるぎなかったということか。そろそろ新しい女子賞金1位が現れてほしい気もするが…。