澤大介が苦肉のスタイルチェンジも!?

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30日、「不惑」の40歳を迎える澤大介が新ペラ制度で戸惑っている。新期勝率は現在5.02で、このまま不振が続けばB級落ちもある。前期A1に返り咲いたばかりで、級を2つも落とすのはなんとか避けたいところだろう。

新ペラ制度は澤や阿波勝哉といったチルトをマックスに跳ねる選手にとって今のところ厳しい状況と言っていい。ダッシュ艇が伸びない、まくりが利かないなどは澤にとって致命的な傾向と言えるからだ。案の定、数字を大幅に落としているわけだが、ただ、その中にも「光明」が見えないわけでもない。

澤のスタイルは言うまでもなく大外からのまくり一撃だ。しかし、地元のお盆開催で澤は、ひとつの変化を見せた。結果的に準優出(6着)だったが、それはさて置き、節間で挙げた4勝に注目したい。

この4勝、すべて大外からの「まくり差し」だったのだ。澤にとってまくり差しは本意ではなかったのかもしれないが、新制度で差しが利くということを考えれば、本意であろうがあるまいが勝ったという事実は大きい。スタイルチェンジを考えるきっかけになっても不思議ではないだろう。

澤はもともと(チルト3度をやり出す前)まくり差しはうまい方だった。その経験が、新制度で生きても不思議はない。チルト3度を使い出してからは8割以上がまくりになった。しかし、新期の澤の決まり手比率は、まくりとまくり差しがほぼ半々。かなり難しいのだろうがもし、まくり差しがうまく使えるようになれば、実戦での幅も広がる。ライバルはこれまで澤のまくりだけを警戒してれば良かったが、まくり差しも自在に打てるとなると防御する方は倍以上の警戒が必要になる。