オーシャンカップは10年ぶりの昼間開催
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来週火曜日からは尼崎で第17回オーシャンカップが始まる。オーシャンカップはここ10年、ずっとナイター場で開催されていたので、昼間開催となると少々イメージが違うと感じてしまう人もいるのではなかろうか。
その10年前のオーシャンカップが開催されたのは若松。同場がナイター開催となったのは2004年からのことなので、当時はまだ昼間開催だったわけだ。そしてこのオーシャンカップで優勝したのは、地元の植木通彦。
植木は開催前から気合パンパン、優勝直後のインタビューでも「気持ちもだいぶ、違ったんじゃないかと、記者の人達から見てもそう思えたんじゃないでしょうか。僕は気持ちを入れ替えてきたつもりでした」と語ったほど。優勝戦の3周2Mを回った時点で、早くも小さなガッツポーズもみせたくらいだ。
植木がなぜ「気持ちを入れ替えてきた」ほどにこのレースに燃えていたのかというと、その3年前、同じ若松でのOCがきっかけだったという。その時優勝したのは、これまた地元の田頭実。
田頭は若松でOCの開催が決まった時からイメージトレーニングを続け、さらに5キロ近い減量を行なって優勝をもぎ取った。それも優勝戦はBS4番手の位置から、1周2M、誰もが驚いた一瞬の鋭い差しで先行艇をまとめて差しきり、その後、長岡茂一との激しいデッドヒートを制しての優勝、2着長岡とのタイム差はコンマ4秒だった。
優勝インタビューでは、自身のこの2Mのターンを「植木選手が乗り移ったみたい」と評した田頭。そして、その田頭のレースをピットで見ていた植木は「鳥肌が立った。地元で勝つのはいいものだなぁ、いつかは自分もと思った」という。自分が乗り移ったような選手を見て感応し、それがきっかけで3年後に地元優勝を果たした、というわけだ。
ところでこの10年前のオーシャンカップでは、もうひとつ、地味ながら偉大な記録が打ち立てられた。この年の1月、60歳になったばかりの加藤峻二が、60歳台初のSG1着、を記録したのだ。もちろんSG最年長勝利記録。しかもこの節はもう1勝を重ね、準優進出(結果は5着)。加藤は翌年03年の笹川賞で優出(5着)、また同年の賞金王シリーズでも1着を記録して最年長記録を更新している。
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