忘れられないグラチャン…ひと昔前

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10年ひと昔というが、10年経てば本当にいろいろなことが変わり、あらためて振り返ると驚くこともある。というわけで、ここでは10年前の競艇にまつわるアレコレ、を取り上げていこう。

もうすぐ芦屋で第22回グランドチャンピオン決定戦が始まるが、いまから10年前、2002年のグラチャン開催地は宮島だった。宮島のグラチャンと聞いて「ああ、あの時の…」とスグに思い出す方も多いだろう。そう、優勝戦で2艇Fが発生し、24億3513万3800円という史上最高の返還額を記録したグラチャンだ。その返還率は売り上げの92.8%にも上り、ファンも関係者も、そして選手にとっても悪夢のような結果に終わってしまった。

この節、文字通りの主役は西島義則だった。この1ヶ月前の笹川賞を鮮やかなまくり差しで制してここぞという時の強さを誇示、満を持して地元宮島に乗り込んできた。地元宮島ではこの2年前にオーシャンカップを制しており、笹川賞優勝時には「あの時のイメージと同じように戦えると思います」と絶対の自信も見せていた。

前検時の体重は48.4キロ。気合は誰の目にも明らかだったようだ。そしてドリーム戦こそ松井繁の後塵を拝したが、2戦以降はすべて1着を並べ準優前には完調気配。おまけに艇番抽選でも1号艇を引いており、もはやどう見ても西島の優勝は揺るぎないという感じだった。それが…。