自分にプレッシャーをかけて~三国周年表彰式~
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三国の「GI北陸艇王決戦」(59周年)は、須藤博倫が渾身の逃げで、GI14回目の優出で待望の初優勝を手にした。ここでは須藤の表彰式での様子をお届けしよう。
司会:優出インタビューの時に比べて、表情が和らぎましたね。
須藤博倫:そうですかね(笑)。
司会:非常に緊張した6日間だったようですね。
須藤:足が良かったので、初日から優勝を意識していました。
司会:今から10年前、GIの優勝戦で1号艇に乗りましたね。
須藤:はい、江戸川ですね。あの時は技術がない人間が優勝戦の1号艇に乗ってしまった感じで、負けて当たり前かなというレースでしたね。
司会:それから10年、やっとの思いでGI初タイトルです。
須藤:信じられないというか……、不思議な気持ちです。
司会:83期は続きますね。
須藤:(桐生で)齊藤(仁)君が本当にいい流れを作ってくれました。優勝した後に話をしてくれて、僕もと刺激になりました。
司会:今日の時間の過ごし方は?
須藤:いっぱいいっぱいになったんですけど、周囲の方がサポートしてくれました。
司会:「優勝します」と力強いコメントも出しましたね。
須藤:プレッシャーに弱い人間なので、自分にプレッシャーをかける意味で言いました。
司会:優勝戦を振り返ります。まずは、スタートに関しては?
須藤:優勝戦ですし、今までと風の向きが違っていたということもあり、少し慎重になりました。
司会:外からは萩原(秀人)選手が来たのですが、地元の先輩・平石(和男)選手が止めてくれました。
須藤:もう、信じてました(笑)。
司会:1周1Mを回って、先頭になった時の気持ちは?
須藤:もう無心で、何も覚えていません。ただ、昨日失敗したので、その失敗を今日に活かせればと思ってターンしました。
司会:残りの周回は?
須藤:最終コーナーで手が止まってしまったことが自分でもわかりました。「最後まで緊張してたんだな」ということに、少し情けなさを感じながらも、3周一生懸命に回ってゴールしました。
司会:今節は埼玉支部の選手が本当に頑張りましたね。
須藤:平石さんも追加で来て下さって、宿舎でも4人、リラックスムードを出してくれて、最高の1節間でした。
司会:最後にファンのみなさんへ。
須藤:こんな自分ですが、いつも応援してくださる方がいて、ようやく結果を出した姿を見てもらうことができて嬉しく思います。また埼玉支部の先輩・後輩、いつもご指導・ご支援くださる関係者の皆様、ありがとうございます。ここから、気持ちを引き締め直して、みなさんの期待に応えられるよう、一走一走集中して走りますので、今後もよろしくお願いします。