新ペラ制度で“世代後退”!?

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4月30日から5月6日に行われた全国で優勝戦は18場。

<優勝者一覧>

期間内のシリーズでは、平和島と鳴門以外は新プロペラ制度へ移行したが、優勝者を並べた限りでは、旧制度の選手相場とほとんど変わりないように見える。移行前には適応力が高い若手の選手が有利なのではないかという声もあったが、結果的には優勝者18人中12人が登録3000番台、87期以前の本栖卒業生を含めると15人にものぼり、新ペラ制度移行を機に“世代後退”してしまった感さえある。

3000番台前半のベテランといっても、かつてのオーナーペラを経験した選手はそれほど多くないし、そもそも当時とはエンジンやプロペラの出来がまるで違うので、かつての経験がアドバンテージになったとはとても言えない。ならばどこに差が出るのか? それはこれまでに培った調整の勘と気合いに他ならない。

また先行導入節を経験した選手には一日の長があるようで、各地で好成績を残している。たとえば濱村芳宏は、浜名湖の先行導入節を走って、大村新ペラ導入の「携帯マクール杯」で優勝を決めた。濱村自身も「新ペラ制度も2節目で、ほかの人より1節多く走っている分、調整面で有利だったと思う。浜名湖で色々試した成果があった」とアドバンテージがあったことを認めている。またエンジン本体の力強さにも触れ、「持ちペラ制度のときのようなエンジン差はないが、やっぱりいいエンジンの方が有利であることは間違いない」とコメントしている。