地元で飛躍する黄金井力良と佐藤翼

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

地元の雄が集結するゴールデンウィークシリーズが現在全国で開催されている。その中には新鋭選手が活躍している場も少なくない。

戸田では100期の黄金井力良と105期の佐藤翼が優勝戦へ駒を進めた。黄金井は前期(11年11月~12年4月)のA2級ボーダー5.44に対し、勝率は5.44でクリアしたものの、2連対率が29%で、A2条件の30%を超えられず、初のA級昇格はならず。

しかし、期末の浜名湖新プロペラ制度導入節では、抜群のパワーを武器に優出(結果5着)。そして今回も優出を果たすなど、新ペラ制度移行後明らかにリズムが上向いている。これはエンジン抽選のツキもあるが、それを活かす力がついてきた証でもある。昨日の準優では、月末に笹川賞を控えている同期の桐生順平を競り落とすなど、道中冷静なさばきが光った。

そして当地の準地元スター候補選手の佐藤は、これが嬉しいデビュー初優出。それを決めた準優のレースは気迫みなぎる攻撃が印象的だった。1号艇から西村勝加藤高史後藤浩、佐藤、池上裕次、鈴木博とそうそうたる顔ぶれが並んだだけに、佐藤は人気を落としていた。

この日はインかカドという二極的な流れで進行していたが、レースが始まる直前に強めの向かい風が吹き始めた。これが佐藤にとって味方した。4カドで進入した佐藤は、04の会心のスタートを放ち、強気なまくりを打った。後藤に引っかかった分旋回が流れて大外の鈴木のまくり差しを許したが、優出圏の2番手は確保し、2連単1万7720円、3連単5万5660円と大万舟の立役者となった。

本日の優勝戦は強風の中行われた。黄金井が5号艇、佐藤が6号艇で出走し、それぞれ3着と6着に敗れたが、初優勝は時間の問題であることを予感させる内容だった。また徳山の新鋭王座へは、埼玉支部の選手が7名もボーダー入りしている(5月6日時点)。その中には、今回取り上げた二人も入っており、王座では埼玉支部の選手たちがダークホース的な存在になるかもしれない。