初実況は吉川元浩の事故レース～千葉誠一アナ～

尼崎の実況は千葉誠一(ちば せいいち)アナが担当している。千葉アナは97年6月に同地でデビューし、98年4月～00年3月まで浜名湖を担当、そして00年4月から再び尼崎に戻って現在に至る。またピンチヒッターとして丸亀や児島で実況席に座ることがあるほか、レース場やボートピアでのイベントMC、JLCの番組にも登場することがある。

見た目は優しそうな千葉アナだが、ひとたびマイクを握るとキレのある声で、レースを盛り上げてくれる。実況する上で意識していることは「わかりやすく伝えること」だという。それはレースを忠実にアナウンスすることだけではなく、時折時事ネタを織り交ぜることで、新しいファンにもわかりやすく、楽しみながらレースになじんでもらおうという考えもあるのかもしれない。

千葉アナの思い出のレースは初めて実況したレースだという。「とにかく緊張していました。そこで起きてしまったアクシデント。その選手はなんと吉川元浩選手でした。もう頭が真っ白になりましたよ」。これは97年6月15日の2Rのこと。デビュー2期目だった吉川がエンストしたことを今でも覚えているのだから、よほど衝撃的な出来事だったのだろう。