総理杯優出で吉田拡郎に自覚?

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強烈な伸び足で総理杯を盛り上げた吉田拡郎が、その翌節の津一般戦で優勝を飾った。その成績は11戦7勝2着4回、オール2連対での優勝と圧巻の走りをみせた。ただ単に調子が良かっただけではなく、総理杯優出の自信と自覚が吉田に芽生えているようにも思える。

若い時からスタート力でならした吉田は、いい時は派手なレースでファンを魅了することも多い。反面で突如大敗を喫することもしばしば。これまでパーフェクト優勝など、一節間を通して極めて安定した走りをすることは少なかった。オール2連対での優勝は過去1回(08年新鋭リーグ)だけ経験しているが、その時は10戦5勝と今回よりやや劣るもの。今回は、優勝したことだけではなく、節間を通して安定した走りと強さをファンにアピールしたことになる。もちろん、ファンも直前の総理杯で吉田の評価を上げており、5号艇で乗艇したドリーム戦以外はほとんどのレースで吉田を1番人気に支持した。節間も、ピットでは普段より取材された回数は多かったことだろう。結果を出せば注目される。それが勝負の世界に生きる者の定めでもあるが、それをプレッシャーに感じるか、がっちりと受け止められるかが、その後の大きな分かれ目になる。吉田の一歩目は、とりあえず後者であった。