絞りまくりの後藤翔之に穴のにおい

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3月9日に26歳の誕生日を迎える後藤翔之は、109期生の隼人、美翼の兄で、彼らは「翔之のレースを見て選手になりたいと思った」と、選手になったきっかけを与えた存在である。では、後藤翔之はどんなレースをするのだろうか? みなさんはどんなイメージがありますか?

過去1年間の1着時の決まり手を集計すると、逃げ30、まくり13、まくり差し11、差しと抜きが8ずつ、恵まれ2となっている。このデータを見る限りは、ハンドルのキレの鋭さで勝負しているようにも見える。実際デビューからわずか11ヶ月、08年9月下関一般戦で初優出したレースは、大外からキレ鋭いまくり差しで初優勝までぶっこ抜き、周囲を大いに驚かせたものだ。

最近の新鋭は、ハコまくりタイプが多い。このターンは旋回態勢に入る直前までまっすぐ走るため、外の選手が行き場を失い、内側が2・3着に残る傾向にある。後藤の初優勝のレースもそういったターンだったので、記者は勝手に後藤もハコまくりタイプだと思い込んでいた。しかし、そのイメージは誤りだったことに気付かされた。ここ最近の後藤のレースは、スリット後、強引すぎるのでは? と思ってしまうほど強烈に締めて回っている。このタイプはハコまくりとは逆に外が展開を拾うケースが多い。