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昨年、艇界をけん引した瓜生正義が芦屋周年4日目にフライングを切った。これが10年4月のGⅡ秩父宮妃記念杯優勝戦以来、およそ2年ぶりのFで、休みは4月18日から5月17日。賞金王優出によって優先出場権を持っている笹川賞の辞退は避けられたものの、ゴールデンウィークと福岡周年にかかるため、地元ファンにとっては残念なFとなった。
F持ちになると、2本目のFを恐れてスタートが行けずに成績が落ちるというのが、一般的な傾向である。しかし瓜生の場合は、どうやらそれが当てはまらないようだ。
前回Fは前述の通り10年4月だったが、F直後のGW戦で優勝した。またGⅡ優勝戦ということで、休み明け後半年間GI・GⅡ出場停止のペナルティを課せられ、一般戦を鬼のような強さで勝ちまくり、うっ憤を晴らした。また「賞金王へは優勝しか道がない」と背水の陣で臨んだ桐生ダービーは優勝。ここ一番で集中力の違いを見せつけた。続く唐津チャレンジカップでも優出し、賞金王へ駒を進めた。そして翌年(11年)の快進撃へとつながる。
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