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早い段階でA級に上がれたり勝率も取れたりしていたので、それはすごい自分の中でも良かったなと思っています。ただ、うまく山を登ってきた感じはあるんですけど今は停滞しているというか、下りに差し掛かっているのかな?っていうのは正直あります。A級に上がれて「次はA1、A1」と思っているんですけど、そこの壁が結構厚いというのと、あと自分がやりたい欲っていうのがあってそれが空回りしている感じです。ペラだったり、乗り方だったり、調整っていうのを挑戦しようと色々やり過ぎて空回りしている感じで、それがマイナスの成績になっていて、これからもしかしたらプラスになるかもしれないですけど、今は成績に繋がらなくて悩んでいるところです。
調整では常に出足型を求めています。本当は握っていきたいんですけど、私はそっちよりも「差しに行って抜け出せるようなレースが持ち味なのかな」って今までレースをしてきて思ったので出足寄りの調整にする、仕上げるっていうのが自分の中でありますね。そこはもう変えずに、じゃあ、それを求めるために何をするかで色々やってきてて。それでレース場に行ったら、大体この形で出足寄りのいい足になる、自分の乗り心地もこれで来るっていうペラの形があるんです。まずは1回そこに持っていく。そこからさらに自分のこだわりをどんどん増やして詰め込み過ぎてどっかで空回りしている感じで。いいところで止められればいいんですけど、そこが難しいところでもありますね。調整に終わりはないですから。
女子の中でも勝率を取ってる人達って、調整の早さが全然違うんですよね。自分がちょろちょろやっているうちに、もうみんな仕上がってて。連にもほとんど絡んでないし、全然戦えてないなっていうのが自分の中でありました。調整力の早さも大事だし、調整が大体合えばそこからまた上積みできるんですけど、私はまずその最初の段階ができてないので、すごい苦労しました。
同じ静岡支部だと長嶋万記さんとか三浦永理さんはすごいです。調整力の早さもですけど引き出しもすごい多いですし、あと私はエンジンを出せてもレース自体が道中で抜かれたりとか、走り方だったりとか、そういうところで、全然レベルが違うなと思います。長嶋さんや三浦さんはレースも綺麗だし、ぶつけないし、キャビるところも全然見ないし。自分はキャビることも多々あるし、ぶつけちゃうしっていう面では全然敵わない。遠い存在ですね。まだまだ追いつかなきゃいけないところとか覚えるところはいっぱいあります。
地元で初めての大会に出られて、なおかつドリームに乗れたっていうのがすごい嬉しかったです。初めての大会だったから周りも盛り上がってたのかな?GI感がレディースチャンピオンよりある感じがして、身が引き締まる感じがしました。
ただ、成績に関してはスピードクイーンもあんまりでした。2勝したけど全然いい成績じゃなかったので、勝ちよりもそっちの方が…。去年のレディースチャンピオンがあった博多はやっぱ乗りにくさがどうしてもあって、自分もその印象が体に付いちゃってるんですよ。もう頭で覚えてて。ハンドルを切る時とか、思い切ったレースができなかったんです。でも浜名湖ってなるともう地元で、まあ乗りやすい場でもあるし、いつも練習してる場でもあるんで、ちょっとその部分ではすごい、もう多分やる気から違ったというか。何か自分のメンタル面でも違いましたね。それだけに再挑戦という気持ちでは臨んだんですけど、うまくはいかなかったですね。ドリーム戦にもせっかく選ばれてたし、せめて準優と思ったんですけど、それも叶わずで予選で終わっちゃったっていうのがすごい悔しい気持ちがありました。
原さんは全部イチから答えを教えてくれることはないですね。「感じ方とか人それぞれ違うから、自分で感じて、上手くなってほしい」っていう方なんですね。だから本当自由にやらせてもらってます。でも、例えば「今こういう練習をして、こういう結果が出て、でもなぜか分かんない」っていう時には原さんにアドバイスをもらってましたけど、やっぱり自分の感性を磨くことが一番ということで。ペラも最初はもう一人で黙々とやってました。たまに原さんに、「じゃあペラを叩きに行こうか」って色々ペラを教えてもらったり。でもそれも押し付けることはなくて、「俺はこういう感じ。でも、私に合うか分からないから、それはやってみな」っていう。楽しくやりたいように、色々試してみて、押し付けられるっていうよりかは、もういろんなパターンを教えてもらってますね。感性を磨くことを重要視しているという感じです。
原さんの弟子は私と(夫の石原)翼なんですけど、3人の休みが被れば、ご飯を食べに行ったり、そのタイミングで最近の情報交換をしたりしますね。このレースはこういう感じで行ってとか、そういう話なんかはしたりします。
浜名湖はフレッシュルーキーにも選んでいただいて、期待してもらっていると思うので感謝の気持ちを込めて走りたいですね。ファンの方にも応援してもらってるからには頑張りたいなっていう気持ちもありますし。GIも予選を突破したことがないので、今度こそは予選突破したいです。
刑部亜里紗(おさかべ・ありさ)
1997年5月9日生まれの28歳。2021年11月浜名湖で129期生としてデビュー。22年5月常滑で初1着、23年11月三国ヴィーナスシリーズで初優出を果たした。同期には藤原碧生、山田理央、青木蓮、竹間隆晟、西岡顕心、藤田俊祐らがいる。155cm、48kg。血液型=B。
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