原田幸哉の本音「大村グランプリで燃え尽きて、空回りした一年」地元オーシャンカップにかける思い
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今年の前半戦を振り返って
今年前半は、ここまでの選手生活の中でも一番って言っていいほどうまくいかなかったというか…。成績うんぬんだけじゃなく、「あれ、こんなこと今まで一度もなかったのにな」っていうことが何回も起きて。
浜名湖の事故(1月浜名湖GIでの落水)は、自分の責任じゃなく巻き込まれてのものでしたけど、そこから(負傷した)足をかばっていたせいか、ターン自体がおかしくなって、何をやってもうまくいかなかった。
本来は大村のGIの前にある(3月の)宮島のGⅡで、オーシャンカップ出場を確定させたかったんですけど、それも準優でとんでもないレース(1号艇で、1周1Мでターンマークに激突して転覆)をしてしまって…。自分のミスなんですけどね。振り返ると、ほんとこの3、4か月は何をやってもうまくいかなかった酷い期間でした。こんなことがあるのか?っていうくらい。
やっぱり(浜名湖での)ケガの影響が大きかったですね。右ふくらはぎを肉離れして、思い通りのターンができなかったので。もちろんこれまでにも痛みをこらえながらのレースは結構ありましたし、何とかやってこれてたんですけど、立て続けに変なレースになっちゃって…。
一昨年の大村のグランプリで気持ちが尽きたってわけではないんですけど、ちょっとやり切った感があって…。やっぱり大村のグランプリは自分の中でかなり特別な大会だったので、今振り返ると、昨年は気持ちが乗らなかった1年だった気がします。昨年がふがいなかった分、リセットして昨年の分も取り返してやるくらい、今年は序盤からやってやろうって気持ちが強かったんですけど、それが空回りしたというか。しっかり切り替えて臨んだ矢先でした。
4月の大村GIで“復活”
一発逆転できたっていうことは、成績もそうですが、かなり心のゆとりにもなりました。大村に行く前は半分、開き直った感じでした。でも実際、これが地元SG(オーシャンカップ)へのほんとに最後の勝負駆けでしたし、何とかしようっていう気持ちはかなり強かったです。ここで出場を決められたらカッコいいなっていう。実際に優勝できましたけど、とりあえず最低でも優勝戦に乗らなきゃっていう思いはあったので。
でも思ったレースができたのは大村の時だけですね。この時だけは本当に集中力を持って行けた感じで、大村が終わってからはまた少し…。オールスターでのフライングもそうですけど、集中力が途切れてしまった気がします。気を付けていたのに切ってしまったので。大村でオーシャンカップ出場を決めることができてホッとしてしまったという。焦りからゆとりに変わり過ぎて、隙ができてしまったかもしれません。
3年ぶりのGI優勝
徳山以来か(笑)。そこまで感じていなかったけど…。今年のキク(菊地孝平)もそうだけど、チャンスが訪れたらポンポンと行くだろうけど、チャンスが訪れないというか、歯車がかみ合わない時もあるのでね。でもこの先は数少ないチャンスをモノにしていかないとダメだろうなって。僕の場合、なかなか持続力というのがないから、すぐ気持ちの上下がレースに出てしまう。チャンスを逃さない集中力を持ちたいなと思っています。
エンジン出し・ペラ調整
レースがふがいないだけで、最近はある程度、仕上げられていると思います。(6月の)宮島GIを除いては。あれはほんとに酷かったです(笑)。いつもプロペラに正解はないと思っているので自信はないですけど、昨年と比べると自分の中での基盤はかなりできていると思います。ベースが決まりつつあって、昨年のような悩みはないです。
昨年は新たなことに挑戦したこともあって、それがずっとうまくいかなくて。22年までは出足だけで勝負してたんですけど、それを捨てて、伸びじゃないんですけどスタート力を生かせるような仕上がりを重視してセッティングを変えていたので。
スタートに関しては、気象条件などで行けない場合もあるので、平均スタートが全てではないと思っていますし、平均スタート以上に切れているなと感じています。質に関しては自分の中でかなりハイレベルなところに到達していると思っています。
年齢を重ねて思うこと
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