渡邉優美が断言!「ポンコツ会は義務教育にした方がいいくらいだと思っています」

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レディースオールスターで女子ビッグ初優勝

自分以上に周りの反応がすごくて、それで「あっ、すごいタイトルを獲ったんだな」って実感しました(笑)。もちろんうれしかったですけど、優勝するまでは目の前の一走一走に集中して淡々と仕事をして、その結果、優勝してっていう…。走っている本人はいつもと変わらない感じでした(笑)。
獲った後はF休みだったので、6箇所くらいトークショーに行って報告会をしてきました(笑)。ファンの方がたくさん祝福してくれてうれしかったです。

レディースチャンピオンが福岡で初開催

福岡の女子のビッグレースは(2021年の)クイーンズクライマックス以来です。レディースチャンピオンは初めての開催で、その大会に出場できることはうれしいですね。
やっぱり福岡は水面のアドバンテージはあると思います。1マークは水面が良くてもうねりがあったりするので。得意というか走り慣れているというだけかもしれないですけど、絶対的に苦手意識を持っている人はいます。なので何ならめちゃくちゃうねっててほしいですもん(笑)。
3場の中ではやっぱり一番地元感があります。福岡は出走回数も1着数も一番多いレース場ですから。今年は福岡を2回走って優勝戦に乗っているのですが、よく優出できたなっていうエンジンでした。走り方とか相性とかで勝ち上がったような感じですね。だからレディースチャンピオンではいいエンジンを引けると思っています。そろそろ…ですね(笑)。でもどんなエンジンを引いても、調整は頭に入っています。

一番獲りたい大会

レディースチャンピオンは一番獲りたい大会なんです。やっぱり勝率上位の人、実力がある人が出る大会じゃないですか。クイーンズクライマックスは賞金なので、正直、走ったモン勝ちみたいなところもありますので。勝率上位の選手の中でのナンバーワンになりたいです。歴史もある大会ですし。「稼ぎたい」より「勝ちたい」と「強くなりたい」。その気持ちが強いです。デビューしてから「稼ぎたい」で走ったことはないかもしれません。
もちろん、クイーンズクライマックスに出場することも目標です。今年はフライング休みがありましたが、レディースオールスターの優勝のおかげで、何とか上位にいることができています。12人に残るっていうのはもちろんなんですが、今年の年末は蒲郡なので。大みそかにナイターっていいじゃないですか(笑)。蒲郡にはガマ嶋万記(長嶋万記の異名)がいますが、それを奪ってガマ邉優美になります(笑)。

渡邉優美が獲るべき大会」 そんな強い気持ちを持って走りたい。

地道な努力の積み重ね

デビューした頃は、ほんとにクビになりそうな勢いでした(笑)。体重も重かったし、水神祭もめっちゃ遅かったですし、よく成長できましたね(笑)。(元レーサーの)打越晶さんは、私のデビューした頃をよく知ってるんですが「あんな下手くそやったのに、強くなったね~。頑張ったね~」ってよく言われます。長嶋万記さんには「優美ちゃんはデビューした頃から楽しそうだった」って言われました。怒られて泣くことも多かったですけど、根性はありました(笑)。
でも私の同期(105期)は結構そういう人が多いです。磯部誠とか塩田北斗とか佐藤翼とか。みんな努力派だと思います。

ポンコツ会は義務教育

成長するかどうかって、環境の影響とかがめちゃくちゃ大きいと思うんですよね。デビューした頃は、ずっと日高さんを見て育っていましたし。
ポンコツ会はいろいろな個性あふれる人がいますけど、レース場に入ったらみんなスゴいんです。仕事に熱心だし熱いし、オンとオフの切り替えがスゴいんです。いろいろな考えを持っていて。私もそういうタイプだったので、呼ばれた時にすんなりと違和感なく入っていけたんだと思います(笑)。ポンコツ会は若手選手に対して、義務教育にした方がいいくらいだと思っています。
やっぱり「人」だと思います。いろいろな人といろいろな話ができますしね。“ノミュニケーション”で育ちました(笑)。

昨年オールスターでSG初出場

その選考期間にかかる期別勝率で、めっちゃA1級の勝負駆けだったんですよ。ファン投票よりもそっちが先でした(笑)。
正直、SG感はあんまりなかったです。出場メンバーが若手も多かったし、地元の芦屋だし、西山貴浩さんや篠崎仁志さんもいるし。SGなんですけど、リラックスできていました。
水神祭をしたかったんですけど、それを壁とは思いませんでした。エンジンの割には頑張れたかなっていうのは感じました。私は初出場初優出、みたいなスター性はないので、最初はまあこんな感じなのかなと。でも雰囲気には慣れましたし、レディースチャンピオン前のオーシャンカップがすごく楽しみです。ずーっとSGやGIを走れるようになりたいです。
昨年はオールスターの後、ダービーにも出場させてもらったんですが、雰囲気がオールスターとは全然違いましたね。みんな勝率を持ってる人ばかりだし。優勝した峰竜太さんにも教えてもらいましたが、石野貴之さん、馬場貴也さんにもいろいろとお世話になりました。
今はまだ結果を出せるような状態ではなくて経験値を積んでいる段階ですけど、「何年か後の渡邉優美は買いですよ」って思ってもらえる準備をしています(笑)。

“初”弟子を持って

神里琴音ちゃんが弟子になりましたけど、私自身がやっていることはあまり変わってないですね。練習に行く日は増えましたけど。まあボートに乗るのが好きなので(笑)。しかも今、訓練担当(=練習の担当責任者みたいなポジション)になったんですよ、5月から。自分の練習もできるので、それについてきてくれればって感じです。自分からガンガン教えていくタイプではないので、分からないことを聞いてくれれば、それに答えるって感じです。それは琴音ちゃんも同じで、目標を持って走ってもらえたらと思います。

オンとオフ

私はオンとオフがほんとにはっきりしたタイプ。レース場では集中しすぎるくらい。プライベートでは家族がみんなすごく仲いいんですが、美容師や飲食店をやっているので、みんなソトヅラがいいです(笑)。よく一緒に飲みに行ったりするんですが、仕事の話を一切しないし聞かないんですよ。それがいいと思います。うちのお父さんは、たぶんポンコツ会に入れます。だって林恵祐さんとめっちゃ気が合ってましたから(笑)。

地元ビッグレースに向けて

レディースチャンピオンが福岡って決まった時は、絶対に勝率ナンバーワンで行って、ドリーム1号艇に乗って、それで優勝したいっていうのを思い描いていました。SGやGIを走って勝率を落として7点を超えることができなくて、ギリギリドリームみたいな感じになってしまいました(笑)。でもそこはランクの高い記念を走れて成長できたと思って。
渡邉優美が獲るべき大会だと思っています。そんな強い気持ちを持って臨みたいです。私が一番獲れると思っていますし、チャンスしかないと思っています。ドリーム戦からイメージがめちゃくちゃできています。優勝を目指して一走一走、集中して走ります。

4590・渡邉優美(福岡)のプロフィールはこちら