浜先真範
浜先真範

今、狙える選手に訊く~浜先真範インタビュー~

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近況好調

去年は多くGIで走らせてもらいました。そこでこれまで以上に、上の舞台で戦う力をつけたいという気持ちが高まりましたね。目標が明確になった感じです。上に向かうという。

GIの優出は一昨年の丸亀周年で経験しているんですが、あの時はただ流れが良くて乗れただけで、記念だと自分にはまだ足りないところだらけだと考えることの方が多かったです。具体的に言えばエンジン出しの部分ですね。いいエンジンを引いた時でも日が経つにつれて差が縮まるし、逆に悪いエンジンを引いた時にはひたすら着に絡めないような成績となってしまう…。コンスタントにエンジンを出せるかどうかの違いは大きいと感じていました。

ただ、だからといって記念がイヤになるようなことはなかったです。ずっと目標にしてきた場所ですし、選手を続ける限りはそこでずっと走りたいと思っています。それに記念で走ることで得られることはとても多いです。

優出した地区選、前検はプロペラが自分が思っていた形とは違ったし、走った感触も自分の好きな感じではなかったので、初日までに思い切っていつも宮島で使うような感じに叩き変えました。そうしたら出足関係が良い反応を示したので、早い段階でプロペラを仕上げる方向性が決まったのが良かったと思います。

その後、流れも良くて着順もまとめることができていたので、良い枠番で準優に乗れるんじゃないかとは意識していました。その準優は、仕上がり自体も良かったのでしっかり全速でスタートすることができれば、どんな展開にしろチャンスは広がるだろうと思っていました。ただ、タイミングがあんなに早いとは思っていなかったです(※コンマ01)。自分の感覚では入っていると思ってたけど、時計を下から見た時にはちょっと早いと思いました。1号艇の茅原悠紀さんよりも半分くらい前にいましたが、茅原さんとまともに勝負してもなかなか難しいと思いましたし、まくる方がいいだろうと思い切って…。1マークを回って、スタート正常を確認してからは「良かった!」と思いました(笑)。

準優でスタートが早かったからといって、優勝戦で消極的になるようなことはないです。いつもそうですけど、毎レース、スタート練習やスタート展示でしっかりスタート勘を確かめるようにしているので、前の日のことを引きずったりするようなことはないです。

優勝戦は優勝したいという気持ちもあったのでしっかりスタートを行くというのが最低条件だと思っていました。もちろんFはできないので、分かる範囲で全速、と。実際に自分のタイミングとハマってくれたので、気持ちの良いスタートを行けました。もうちょっといいターンができればチャンスはあったと思いますが、そこを含めて今の自分の技量なのかなと思いました。こういうところは経験を積んでいくしかないと思っていますし、そういう経験ができる場で走るということにとても意義を感じています。

今回の優出で、あらためて応援してくれるファンの方がすごく増えたなと感じました。自分のためだけに走ればいいわけじゃないということは、若い頃よりも意識するようになりましたね。

記念で走る機会が増え、
もっと力をつけたいと思った
今はSGに出るのが目標です!

レーススタイル

昔からレースは3周しっかり前の人を追いかけようという意識で走っているので、簡単に5着や6着を取らないということは常に考えています。中でも最近、大敗が減ったのは、プロペラやエンジンを、しっかりした出足や回り足に仕上げられることが増えたからなんでしょうね。

何かをつかんだ?レース場によって形も変えたりしているので、そこまで明確につかんでいるわけではないです。ただ、地区選で良かったので、3月の宮島MB大賞でも同じような形に叩いて、同じような仕上がりにできたので、そこに関しては調整に自信を持ってもいいのかなって思いました。以前に比べると、自分が仕上げたい方向性が明確になってきたので、調整に迷うことが少なくなってきたのも大きいんでしょうね。

もともと1着があまり多くないタイプでした。でもそれだと勝率も上がらないし、優勝戦に1号艇で乗る機会もなかなかない…。だからこそ1着を増やすということはここ1年くらい意識しているところです。その部分に現状で満足できているかというと…、まだまだですよね。確かに2連対率は上がってはいますけど、もっともっとという気持ちの方が強いです。

30歳になって

やっぱり若くはない年齢になってきているので、力をつけるなら早い方がいいという焦りがあります。のんびりしてはいられないですよね。ただ、まだ足りないことがたくさんあるということは、伸びしろがあるということでもありますよね(笑)。

これまでを振り返ると、なかなかいないくらい苦労した方じゃないかなって思っています(苦笑)。A級になるまでもだいぶ時間がかかりましたし、A1級になっても抜けた成績を取れているわけでもない…。いまだに毎節苦しみながらやっていますよ。

広島支部

一緒に走ることがあれば、先輩後輩にかかわらず、ペラやレースの話をしたり、しっかり話し合うことが多いので、雰囲気はいいと思いますね。

どの先輩も聞けばしっかり教えてくれますし、聞かなくてもいろいろな話をしてくれます。もっと、もっとということは常に言われてきました。

最近はイキのいい後輩も出てきましたが、負けたくないという気持ちと、育ってきてほしいという気持ちが両方ともありますよ、正直に言えば。まあできるなら若い世代で一緒に記念に行きたいです。大上卓人さんもずっと「若い世代で一緒に記念やSGに行けたら楽しいと思わんか?」と言ってくれていたんですよ。大上さんの言葉や背中を見て、僕も頑張ろうと思ってきたので、それは今の後輩たちにも受け継がれていると思います。

今後の目標

しっかりスタートを行って、ターンで勝負することと、道中はひとつでも上の着を狙って走るというスタイルはこれからも続けます。3周、目いっぱい走っている姿を見てほしいですね。

僕は展示タイムが出る方ではないんですけど、1周タイムが出ていないとちょっと不安に感じるところはあります。なのでタイムの中なら1周タイムを参考にしてもらいたいです。

今はとにかくどのレースでもいいので、SGに出たいです。オーシャンカップはまだチャンスがあると思うし、他のSGもまずは出場を狙っていきます!