今年もボートレーサー・長嶋万記として勝負したい～長嶋万記 SPECIAL INTERVIEW～

2023年を振り返って

ほんとに超濃厚でした(笑)。激動です！年明けから6月まで毎月優勝して。ただ、私ちょっと夏が苦手なので、やっぱり思った通りにそこからリズムを崩して、優勝の味を忘れかけていました。でもまたチャレンジカップで優勝できて…。流れ的にはすごい1年だったけど、中身も濃かったです。

22年の年末にクイーンズクライマックスを走った時、優勝戦で普段はしないけど、自分のハートに従って6号艇で前付けに行って。行くと決めたら緊張も気負いもなくレースに行けたんですけど、最後の最後で(スタートを)放っちゃったんですよ。内の3艇はちゃんと決めてて。その後に正月を過ごしている中で「わっ、私まだまだやれるな。もっとボートに注げるな」って思えたんですよ。

そんなに大きく変えた取り組みとかはないんですけど、一番変わったのは、スタート練習、特訓2本の1本1本をもっとしっかりやろうって。風とか起こし方とかノートに書いて。それだけと言えばそれだけなんですけど、あれよあれよと結果がついてきて。エンジンがめちゃめちゃ出てるって感じではなかったんですけど、自分がやってることよりも結果がすごく出た。

そして6月から優勝ができなくなった中で大きかったのがダービーですね。今までは近所の山を登ってた感じで、ダービーはエベレストを見ちゃった感じがしました。前検の取り組み方から衝撃を受けたんです。蒲郡好きだし自信もあったのでやれると思ったんですけど、衝撃というかショックを受けて…。結果、フィンが取れたことに気付かず消波装置に乗り上げちゃって帰郷して…。もちろん帰るつもりもなかったけど、後から考えたら「私はあの場所にいれなかったんだ」っていう…。