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昨年のダービーが僕にとっての地元・常滑で開催されたじゃないですか。当然、出場をすごく意識して1年頑張っていたんですが、フライングをしてしまったりで出場には全然届きませんでした。それで落ち込んでいた時に、今年はもうひとつの地元・蒲郡でやるということが発表されて…。こんなチャンスはそうないでしょうし、選考初日から気合いが入っていましたね。
常滑の時に上手くいかなかったのは、できないことをしようとしていたからじゃないかって思ったんです。すごく空回りしていたというか…。例えばエンジンが出ていない時でも、4号艇から早いスタートを行って、自分で仕掛けて1等を取る…、みたいに考えていました。それをやめて、エンジンが劣勢の時にはまずはいかに5等、6等を取らないか…、ということを徹底して考えるようにして、1等は取れる時に取るという考えに切り替えたんです。1等を取っても次に6等を取ってしまったら勝率は5.50になってしまいますよね。あくまでダービー出場ということを考えたら、それじゃあ意味がないって思ったんです。途中、1等が少ないしこれはどうかなって思う時期もありましたけれど、昔からピンロクというタイプではなかったし、こっちの方が自分には合うと言い聞かせていました(苦笑)。自分なりにはメンタル面が一番成長できたかなとは思っています。
出場をかなり意識できたのは、昨年の12月の下関周年ですかね。記者さんの評価では一番良くないようなエンジンを引いてしまったんですが、優出できたんです。このエンジンでも優出できたならこのまま行けるかも…、まだ先は長かったですけど、そんなことを考えることができた1節でした。
その一方で、優勝戦1号艇だったのに勝てなかった節が2回ありました。ひょっとすると、優勝戦でも無事故でダービーにつなげるという意識が前面に出てしまったのかもしれないですね。もちろん優勝するぞっていう意識でレースに臨んでいたのは確かですけど、事故だけはできないという意識が、負けた時の逃げ道をあらかじめ作っちゃっていたところがあったというか…。僕にとってはそれくらいダービー出場が心の中を大きく占めていたわけです。
蒲郡との相性?生まれ育ったのは常滑市ですから、純地元といったら常滑ということにはなりますが、デビューしたのは蒲郡ですし、活躍できたことは蒲郡の方が多いかなっていう感覚はあります。
それにナイターの方が合うんですよね、僕は。生活習慣が夜型なので(笑)。夜の方が冴えてくるんですよ。そういう意味でも全国でも一番相性がいい水面と言っていい蒲郡でSGデビューできることは幸せだなって思います。
19年に初めてA1級になるまでは順調に勝率を上げていくことができましたが、その1年後くらいにA1とA2を行ったり来たりになっていました。でも、自分としては今でもエンジンの調整が合わなかったら、ダービーに出られるようなレベルにはないって思っているというか、記念級の選手と比べたらまだ見劣りする部分が多いのかなって気持ちはあります。
もちろん最初のA2級落ちの時はショックでしたし、記念でコテンパンにやられたこともツラい思い出にはなりました。でも、自分はまだまだ伸びしろがあるはずと考えることで、2回目のA2落ちは受け止めることができました。
自分はどちらかというと、良い時は続く反面、悪い時も続く傾向がありました。この悪い時をいかに良い方向に持っていくか、これが以前に比べると上手くできることが増えてきたと思います。
それとデビュー以来、冬場はずっと苦手にしてきたんですよね。僕は回転を抑える調整がヘタなんで。でも去年の冬は磯部誠さんに聞いた調整がうまくハマったりして、引き出しが少し増えた実感がありますね。
磯部さんから受けた刺激はすごくあります。磯部さんがヤングダービーを獲った時、一緒にいたんですけど、こんな身近な先輩がヤングダービーで優勝したんだ、すごいなって…。小さい頃から池田浩二さんのような選手になりたいって気持ちはあったんですけれど、階段を上っていく姿を一番教えてくれているのは磯部さんでした。今は目指すべき存在だなって思っています。9月の三国周年でも、一緒にいて優勝する姿を見せてもらいました。
ヤングダービー優勝の頃は身近にいたような気もしていたんですけど、そこからは超早い出世でしたねぇ(苦笑)。
磯部さん本人はターンは下手ってよく言っているんですよ。もちろん僕は磯部さんが下手だとは思っていませんが、ターンがもっと上手い選手は確かにいるとは思います。でも磯部さんは強いんですよね。上手いよりも強い。三国の時もそう思いました。
平均STは早くなってきているのかもしれないですけど、それを言っていいのはFをしてない人だけかなと…(苦笑)。運が良かっただけで、やっぱりハミ出るようなタイミングでスタートをしていたんだと思います。
ハナを切るようなスタートを狙っているわけではないのに、ハミ出ることがあるって、まだまだスタート力において成長できていない証拠だと思います。
決まり手で差しが少ない?そうですね、そこは実感しています。2コースと4コースって大敗をしてしまうことも多いので、隣の人にハマらないようにどうやって2着を取るかと考えていた1年でした。プラス、根本的に差しが上手ではないですね。ただ、4コースの2着はかなり増えたんじゃないかって思います。
自分的に一番好きなのはこそばゆいところを縫っていくようなまくり差しですね(笑)。それが決まるのが一番気持ちいいです。
この1年が勝負かなと思っています。毎節、優勝を目標にやっているんですけど、記念にたくさん呼んでもらえているので、とにかくタイトルを獲りたいなという気持ちが強いです。
そして賞金を重ねて、今年は年末のグランプリシリーズに出て、磯部さんや(池田)浩二さんがグランプリで走る姿を間近に見させてもらいたいです!
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