大澤風葵
大澤風葵

今、狙える選手に訊く~大澤風葵インタビュー~

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新期は初A1級に!

A1級になれたことは率直に言ってうれしいです。ホッとしたという感じじゃなくて、やった~って(笑)。

常に目の前のレースを真剣に走っていたら結果が残ってくれたというのが、正直な感想ですかね。前期にA2級になれた時から、次の目標はA1級と思っていましたけれど、数字を気にするというよりは1走1走、自分ができることをやってきただけです。

数字はなるべく意識しないようにとは考えていました。でもやっぱりどうしても意識しちゃいますよね。例えば6着を取ったら、数字を落とすことになるから、なるべく取らないように…、と考えたりはしちゃいました。でも、そう意識することで消極的になるようなことはなかったと思います。

デビュー前に考えていたより早くA1級になれたなと思っています。3年以内にA級というのを目標にしていたので、前期でA2級になりクリアできたことにはホッとしました。そこからまさか次の期にA1級になれるとは思っていなかったので…、思っていたよりは早かったなって。ただ、まだ自信がついたというわけでもないので、これまでと変わらずにやっていけたらと思っています。

レーススタイル

けっこう難しいんですよね、自分のスタイルについて話すのは。自分にとってこれが武器というのは特になくて…。自分からこれです! と言えるようなものがまだないのが実情です。

スタートについては、目標とするタイミングに入れて優位にレースを運びたいと思っていますけど、スタートで勝ってやるとまでは思っていないです。もちろん早いスタートは目指していますが、そこで勝負できるほどの質や勘を自分が持っているのかというとまだまだ甘いなって…。スタート勝負できるほどの力はまだないと思っています。

戦法的にはまくり差しが多いですかね。でもそこにこだわっているわけじゃなくて、まくれる時はまくるし、差すこともあるし…。そこはこれからも臨機応変にやっていくつもりです。

初優勝は抜きだった? そうですね。ひとつでもいい着をと思いながら走っています。デビューしたての頃に比べたら、抜かれることも少なくなったし、道中の走り方は良くなってきていると思います。ただ、後ろから抜くというのはまだあまりできていないんですよ。初優勝も3艇で競った中を抜け出ただけで、後ろから抜き去ったわけではありません。後ろから抜くような走り方は、なかなかできていないし、まだヘタクソだなと思います。

好調群馬支部

次はトップルーキーに選ばれることが目標のひとつですね。自分がデビューした時から、群馬支部の先輩の椎名豊さんや関浩哉さんがトップルーキーに選ばれてきていたので、いつか自分もと思っていました。トップルーキーについては最近、意識し始めたというより、デビューした頃から意識していました。先輩たちに続くような存在になりたいって。

ここ最近、SGや記念で先輩たちが大活躍している姿を見て、自分もかなり刺激をもらっています。とはいえ、自分はまだその場に一緒にいたわけではないですし、実際の記念の現場で群馬の先輩たちがどういう雰囲気でやっているのかまでは分かっていません。A1級になったからには早くそういう場にも行ってみたいですね。

展示タイム

普段からタイムが出るというタイプではないので、展示タイムがいい時はエンジンも出ていると考えてもらってもいいと思います。自分でもけっこう参考にしていますからね。

レース場によって直線タイムや回り足タイムなど、いろいろなタイムが出ますけど、個人的には展示タイムが一番エンジン差が出る部分だと思っています。なので気にするのはあくまで展示タイムですね。他のタイムはそこまで気にしていないです。

最近は伸び寄りに仕上げることも多くて、3月に宮島で優勝(※自身2回目)した時も伸びに寄せていたんですよ。伸び寄りの調整は、必ず1回はやってみるんですよね。そこで良さそうだなと思えたら、そのまま突き詰めていくという感じです。場によって、ここは伸びとか決めているわけではなく、あくまで試しに乗ってみた時の感触次第でやるかどうかを決めていく感じです。伸びが仕上がるとやっぱり展示タイムにも反映されますね。

今後の目標

目標としていたA1級になることができたので、これをキープしつつ、記念で安定した成績を残せるようになりたいですね。SGにもいつかは出たいですし、常連として出られるような選手になることが目標です。

ただ、現状を冷静に見たら、群馬の絶好調な先輩たちと同じ土俵に立てるような技術は今の自分にはまだないと思います。今後、スタート、旋回、エンジン調整…、すべての部分で上積みしていきたいですね。

先輩たちに対して、一緒に記念に行けるようにがんばりますって言ってきました。今後は一緒に行きたいと、自信を持って先輩たちに言えるような実力をつけていくことが目標ですね。