濱野智紗都さん「ミヤチマニア」誕生秘話

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台風を呼ぶ?いやいや…

8月末に当初の予報とは大きく進路を変えて九州、中四国を横断した台風10号。直接の進路ではなかった東海、関東圏でも線状降水帯が発生し、各地で順延や中止の措置が取られるなど、その影響はボートレース業界にも大きくありました。担当する芦屋では、28日の準優まで走り終えたところで最終日の29日を中止にすることが決定。売り上げが見込める優勝戦を行えなかったのは施行者としても大きな痛手だったでしょう。準優で唯一の逃げを決めて1号艇を勝ち取っていた岡崎恭裕選手を始め、優勝戦を走るメンバーもガッカリ…と思いきや、意外にもそこまでではありませんでした。29日よりも30日の方がひどい状況になりそうだったので、順延するなら2日以上の順延が必要になりそうな予報でした。そうすれば最終日を走らずに次のレースに行かなければならない選手も多くいたので、優出を逃したメンバーも含め「台風はどうしようもありませんからね。自然には勝てません」という声が多数を占めました。

個人的にもこの台風の影響を受けました。丸亀のSGメモリアルに出張の予定だった30日は、新幹線を含むJRが運休を発表。午前中までは動く予定だった29日のうちに移動することになり、もろもろの事情でそのまま移動すると同時に仕事へ。記者席に着いて諸先輩方にあいさつをしていると「お前が台風を連れて来たんやな。順延もお前のせいや」と暴論で責め立てられてしまいました(笑)。確かに順延はやむなしという台風のルートだったのですが、なんとまるがめは大きな影響なし!予定通りの日程で全72レースを終えることができました。メモリアルに限れば、台風を連れてくるどころか、晴れ男でしょう。いちゃもんを付けられた先輩には、今度会った時にご飯でもごちそうになろうと思います(普段からほぼごちそうになっていますが)。そうそう、まるがめで久しぶりにお目にかかったマクールの上杉さんは、月末ということもあって締め切りに追われてひどくやつれてしまっていました(笑)。働き過ぎには注意して、ご自愛ください。

優勝したのは馬場貴也選手!予選を16位で突破し、準優は珍しい伸び型の調整で展開を突いて1着。そして最後は伝家の宝刀・3コースまくり差しを決めての大会連覇でした。詳しくは本誌10月号をご覧ください。スマホマクールの有料コンテンツ「月刊デジタルマクール」で過去の本誌もさかのぼって見ることができるのでおすすめです(宣伝)。

井上泰宏

1986年生まれ 37歳。福岡県北九州市出身。大学卒業後ボートレース関係の会社に就職。2015年から日刊紙記者として若松ボートを担当後、2020年から芦屋ボートに常駐。趣味は釣り。車のシート下に餌が転がり込んだことに気づかず、しばらく異臭を放ち続けたのがトラウマ。