事故と事故点と事故率

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人気女子レーサーが芦屋に続々参戦

芦屋では地区選に始まり、月末の5日間開催、3月初めの6日間開催と混合戦が続きました。2月末の開催はびわこで行われたGⅡレディースオールスターとほぼ同じ日程。「そんな日程だと、人気女子レーサーは少ないのでは?」と思う方もいるかもしれません。ところがどっこい、惜しくも第8回大会は予備に回った津田裕絵選手と戸敷晃美選手は多くの票を集めていましたし、5月に宮島で行われる第9回大会にはともに選出されています。他にも実力も人気も兼ね備えた女子レーサーが参戦していました。平高奈菜選手と深川麻奈美選手は事故率オーバーにより出場権がなかっただけで、それがなければ問題なく出場していたであろう人気レーサーです。ということで、今回のテーマは事故。事故点の積み重ねが、ボートレーサーにとっていかに重くのしかかってくるのかを考えてみましょう。

事故点の重み

平高選手や深川選手のように女子レーサーでは、レディースオールスターだけでなく、レディースチャンピオンにも事故率の規定があります。ヤングダービーもそうですね。どれだけ人気や実力があろうと、ビッグレースを走れなくなってしまうのです。そして事故点は級別の判定にも響きます。期間中の事故率が0.70を超えるとB2級が確定してしまいます。最も事故点が大きいのがF。昨年にはSG・GIの準優・優勝戦におけるペナルティーが変更されましたが、そうでなくても手痛い事故なのです。一度Fをすると20点(優勝戦は30点)が加算されてしまいます。他にも選手責任の転覆や妨害などでも事故点は加算されていきますが、Fには期間1回目で30日、2回目で60日の休みが課されます。事故率を下げるのに出走回数が必要なのに走ることができなくなるわけです。

井上泰宏

1986年生まれ 37歳。福岡県北九州市出身。大学卒業後ボートレース関係の会社に就職。2015年から日刊紙記者として若松ボートを担当後、2020年から芦屋ボートに常駐。趣味は釣り。車のシート下に餌が転がり込んだことに気づかず、しばらく異臭を放ち続けたのがトラウマ。