期末勝負駆けとA級とB級の差

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勝負駆けは楽しむ要素

A1~B2までの4つの級別は半年ごとの更新で、5月~10月の成績が1月~6月、11月~4月の成績が7月~12月に適用されます。各級別は約1600人の選手の割合で決められ、規定の出走回数や2連対率などをクリアした上での勝率上位20%がA1級、次の20%がA2級、そこに届かなかった50%がB1級、残りの約10%がB2級に分類されます。他にも細々とした規定はありますが、大まかに見ると振り分けはこんな感じ。A級とB級ではあっせん数が変わってきますし、A級の中でも賞金が高いGIを走れるA1級とA2級では収入も大きく変わります。当然ながら、その年の最強レーサーを決めるグランプリを目指すトップレーサーはA1級にいる必要があるし、ボートレーサーをひとつの職業として見ても年収を上げるためにひとつでも上のランクで走ることが必要なのです。

「そんなこと知っとるわ!」という方も多いと思いますが、タラタラと説明させてもらいました。選手によっては胃が痛くなるほどの状況でしょうけれど、これを理解しているかどうかで、年に2回の級別勝負駆けの季節を楽しめるかどうかも変わってくると思います。ファン(私も含めて)は楽しめることは何でも楽しむべき! 選手は夢も生活もかかっているから必死になる。だからこそ期末と呼ばれる4月と10月の争いは面白いのです。

井上泰宏

1986年生まれ 37歳。福岡県北九州市出身。大学卒業後ボートレース関係の会社に就職。2015年から日刊紙記者として若松ボートを担当後、2020年から芦屋ボートに常駐。趣味は釣り。車のシート下に餌が転がり込んだことに気づかず、しばらく異臭を放ち続けたのがトラウマ。