新高配当理論・Wフォーメーションの買い方

{{ good_count }}

ボートレースで配当が1万円以上の舟券を「万穴」「万舟」と呼んでいます。競輪・オートレースなら万車券、競馬は万馬券です。ボートレースの3連単で万穴が出現する確率は約15%です。年間5.5万レースもやっているので、年間の万穴出現回数は約8000レースです。1日平均は22本です。ローリスク、ハイリターンを期待出来る万穴は、舟券を買う側からすれば大きな魅力です。18頭立ての競馬や9車立ての競輪なら、確率的に万穴が出やすい条件があります。しかし、ボートレースの場合は6艇によるレースなので、万穴が出にくい条件です。それでも15%も万穴が出ています。理由は、人気の偏りです。特定の選手に必要以上に人気が集まったレースで、人気どおりに決まらなかったときに万穴が出るのです。人気通りに決まらない理由がわかれば、万穴が獲れるということです。

筋違いの展開が起きやすいハイドロプレーン

ボートレースで使用しているボートは「ハイドロプレーン」と呼ばれる艇底にステップがあるものです。艇底のステップは迎角4度と舳先が水面から上がるように設計されています。これが理論上でスピードの出る角度です。ハイドロプレーンは直線のスピードを競うためのボートです。ターンをすることを想定されていません。それで6回のターンがあるレースをするどうなるかです。筋違いの展開が起きるのは当たり前のことです。それに合わせた舟券が必要になります。

逆転候補のいるレースを探せ

万穴が出たレースを調べてみると、人気になる選手に逆転候補がいるレースです。逆転候補が勝つケースもあれば、勝てない場合もありますが、その多くが「筋違い」になっています。1コースが逃げれば1-2-流しです。4コースがまくれば4-5-流しです。これだと万穴にはなりません。ところが、レースをやると、4コースがまくって1コースをつぶしたのに、2コースが差して2着に残るのです。4-2-5になり、考えられる展開にはまらず万穴が飛び出すのです。

Wフォーメーションは、こんな舟券

ここで必要になるのがWフォーメーションの舟券です。あくまでも逆転候補がいるレース限定です。やり方は、1着候補を2選手選びます。1コースと4コースの選手を1着候補にして、1コースが1着になるときの舟券、4コースが1着になる舟券を準備します。1コースが1着の場合は、仮に1-2-流しとします。4コースが1着は仮に4-5-流しにします。この二つの舟券を別々に買うのではなく、合体させるのです。1着に「1」「4」、2着に「2」「5」、3着は「全通り」にします。フォーメーションの買いなら簡単にできます。これで筋違い舟券の準備が完了です。

●全国24場の3連単万穴出現率(2025年1月以降)

桐生19.4% 津 15.0% 宮島17.4%
戸田19.2% 三国16.9% 徳山13.3%
江戸川18.2% びわこ15.4% 下関15.8%
平和島18.8% 住之江14.5% 若松19.2%
多摩川16.7% 尼崎15.3% 芦屋18.3%
浜名湖17.5% 鳴門20.5% 福岡16.2%
蒲郡15.5% 丸亀16.2% 唐津15.2%
常滑14.0% 児島16.3% 大村14.0%
桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。