展開予想と舟券の買い方は一致しない

{{ good_count }}

舟券作戦の基本は展開予想です。6選手が1マークでどういった動きをするか読むことで上位着に絡んでくる選手が見えてきます。出目買いや選手の名前で舟券を買う人がいますが、長い目で見ると、舟券の的中確率は展開予想をする方がはるかに上になります。しかし、展開予想をしたからといって舟券の収支をプラスに持って行けるかになると、それはまったくの別物です。

ボートレースは戦後復興の財源を確保するために生まれました。純粋の競技ではなく、配当を出すために生まれた競技です。社会的に事業に貢献するということでギャンブルとして認められているのです。展開予想をするだけなら、いろいろと考えられる展開を想定して、それに合った舟券を買えばいいのです。

しかし、ギャンブルである以上、舟券収支でプラスに持って行かなければなりません。そこからはオッズとの勝負です。元選手の解説は聞かなければなりませんが、選手は現役時代に舟券を買うことを禁じられており、舟券収支のデリケートな部分は経験していません。そこを元選手の解説者に期待しない方がいいでしょう。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。