ボートレース浜名湖

浜名湖

第39回レディースC=浜名湖は風と気温との勝負

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浜名湖水面は向い風が5mを超えると波乱

浜名湖では毎年8月初旬に「サッポロビールカップ」を開催しています。今回のレディースCの参考のために過去3年間のサッポロビールカップを調べてみました。

この時期の風は、西南(真っ正面からの向い風)、南(斜め前からの向い風)、東南(斜め前からの向い風)の3パターンしかありません。風速は3mから6mで、終日同じ方向から同じような風速が特徴です。

向い風で1マークの水面に注目しますが、5mを超えると2マークがかなり荒れます。2マークでは風を受けた形のターンになるので、パワーのないモーターは2マークの周回展示で流れ気味です。ここが舟券作戦のポイントです。

コース別データでは、過去3年間のサッポロビールカップの1コース1着率は48.4%と年間平均よりも低くなってます。ただし、年度によって1着率に変化があります。

2024年の1コース1着率は42.3%、2023年は48.3%、2022年は59.3%です。2022年は南風が吹いているにもかかわらず1コースの逃げが決まっていました。2021年の浜名湖のレディースCの1着率は52.3%でした。年度によって1コースの強さが変わる理由は、温度です。

2024年のサッポロピールカップの最高気温は33.1度~35.5度 2023年の最高気温は31.6度~33.5度。

2022年の最高気温は30.8度~33.7度。

2021年は32、3度が続きましたが、5日目のみ36度でした。

今年の夏の気温次第でレースの流れが変わってきます。これも舟券のポイントです。

●浜名湖8月のコース別成績

コース 1着率 2着率 3着率 出現率の高い3連単出目
1コース 47.9% 22.0% 7.6% 1-2-3 1-3-2 1-2-4
2コース 15.2% 22.8% 17.3% 2-1-3 2-1-5 2-1-4
3コース 15.9% 18.0% 21.8% 3-1-4 3-1-5 3-5-6
4コース 10.1% 15.5% 20.6% 4-5-2 4-1-3 4-1-5
5コース 9.8% 15.3% 21.3% 5-3-4 5-6-3 5-1-3
6コース 2.6% 7.8% 13.0% 6-1-2 6-1-3 6-1-4

●夏に強い選手

過去3年間の7~8月の成績です。

3年連続で7点台の勝率を残している選手はいませんが、遠藤エミが7.77→6.98→7.56と安定した成績を残しています。

7点台を2回マークしているのは、山川美由紀淺田千亜希守屋美穂浜田亜理沙渡邉優美藤原菜希高田ひかるのキャリアを積んだ選手が多いようです。刑部亜里紗も3.00→5.27→6.32と確実に夏の勝率が上向きです。

●過去のレディースチャンピオンの傾向

ダービーの女子版がレディースCという位置づけをすれば、キャリアを積んだ選手が歴代優勝者に名前を刻んできたのは当然のことです。山川美由紀が4回、遠藤エミ、横西奏恵、鵜飼菜穂子が3回優勝しています。

浜名湖の夏に強いモーターは30、23号機

例年よりも高い気温の日が続いています。気温が上がると空気が膨張するため、シリンダーに吸い込む燃料が薄くなります。それに合わせて調整が必要なります。出足関係が弱くなり、ダッシュまくりに敗れるシーンが多くなります。浜名湖のモーターは4月から使用していますが、気温が上がってから好成績を残しているモーターに注目です。

ここへ来て強烈なパワーを披露しているのが30号機です。B級が乗って予選を突破です。伸びが強力なのも、向い風の強い夏の浜名湖向きかもしれません。同じように23号機も伸びを生かしたレースで上位進出を外しません。この2機に注目しておいてください。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。