安い4-5-6に手を出すな

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競走用モーターとボートの歴史は、人身事故対策を最優先にさせたモーターとボート造りです。現行の競走用ボートの730型は、ボートの横幅を広げ、座席を低くし、さらにハンドルも事故回避がすばやくできるために2回転4分の1から1回転半にしています。モーターも伸び型の高回転型から出足型に変わっています。引き波に入ったときにすばやく抜け出せるように出足を強くしています。プロペラの切創事故を減らすために馬力を落とした低出力モーターを使ってのレースです。最高回転がさらに落ちました。

こうしたことが最近のレースに大きく影響しています。チルトを上げる限られた選手を除くと、出足型仕上げが主流です。そのため4コースのカドを取っても伸びてまくるのが難しくなっています。番組で2、3号艇にフライング持ち選手を入れて、カドまくりを誘う番組だと、どうしても4-5-6に人気が集まり、安いオッズになります。しかし、そんなまくりを誘ったレースに限り、3コースがまくられて大敗するのを嫌ってスタートを張り込むのです。過去6か月の全国平均で4-5-6の出現率は、わずか0.6%です。追い続けても無駄な出目です。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。