ボートレース徳山

徳山

第30回オーシャンカップ=徳山は、選手を買うか、枠番を買うか

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オーシャンカップは「海の日」を記念して創設されたSGで、今回で30回目を迎えます。前年5月1日~4月30日までのGI、GⅡの優勝戦の得点上位者が出場します。得点には出場点があり、初日と最終日の出走表に名前が載れば1点が加算されます。選手の途中帰郷を防ぐために取られた処置です。

●第33回グラチャンのコース別成績(徳山・2023年6月20日~25日)

進入 1着率 2着率 3着率
1コース 76.1% 14.1% 2.8%
2コース 12.5% 30.9% 12.5%
3コース 4.2% 26.8% 21.1%
4コース 4.2% 12.5% 27.8%
5コース 2.8% 12.5% 22.2%
6コース 1.5% 4.4% 14.7%

1コースが強すぎる徳山のSG

徳山でSGを開催をしたのは、1954年の第2回全日本選手権(優勝・松尾勝)、2018年の第28回グラチャン(優勝・白井英治)、2023年の第33回グラチャンの三度しかありません。直近の第33回グラチャンのコース別成績を調べてみると、1コース1着率が76.1%と、いつも以上に1コースが強くなっています。1コースが逃げて1着か、差されて2着かで、1コースが3着になったのは2回しかありません。最近流行の1=2=3のボックス券は必要ありません。

1コースが2コースに差されるケースで多い出目が、2-1-3です。3日目の6R~8Rまで3連続して2-1-3が出現していました。3連単の配当は3400円、2070円、4600円です。気象条件は南西(斜め追い風4m)とやや強めの斜め追い風でした。気温が上がる午後は笠戸湾からの海風が吹きます。それが2マークの後方から競走水面の吹く斜め追い風です。午後からのレースで強い海風が吹くなら、2コース差しを考えてください。

SGと言えば、選手を中心にした舟券を組み立てたくなりますが、これほど1コースが強いデータが出ると、選手よりも枠番が優先するSGになりそうです。

●1コースが1着のときの3連単出目ベスト3

3連単 出現率 平均配当 回収率
1-2-3 11.3% 1116円 125.8%
1-2-4 11.1% 1350円 150.0%
1-3-5 8.7% 1658円 144.2%

徳山のSGで高配当頼りは失敗する

第28回グラチャンで3連単の万穴が出たのは9本です。最終日は1本も出ていません。9本の内、同じ出目はありません。気象条件を調べても、これといった共通項はありません。つまり、徳山で開催されるSGで万穴を狙っても、法則がないということです。決まり手は差しかまくり差しです。攻める選手が読めないレースで万穴が出ています。法則がないから、いくら狙っても獲れません。たまたま、買った舟券が万穴になったというだけです。今回のオーシャンでは万穴狙いをするよりも、1コースから手堅い舟券を買った方がいいでしょう。
桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。