走る選手は連続、舟券は1回勝負

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一般競走の6日開催で選手は8~10回ほど走ります。走るたびにプロペラを含め、モーターの調整をします。部品交換する場合もあります。セット整備(ピストン2、リング4、シリンダーケース)が減ったこともあって、部品交換をしてもモーターの動きが急変するのは少なくなりました。調整で変わるとしても少しずつです。選手の動きに関しては、シリーズ期間中は連続性があるのです。シリーズに入ってからのデータが役立ちます。スタートにバラつきのない選手は安定して早いスタートを決めてくるので、本番レースのスリットをイメージする上で役立ちます。一方、舟券の方は番組が毎回違うため連続性はありません。よく実況で「今日の前半は逃げが6本、まくりと差しはありません」と聞くことがありますが、だからどうしたです。次のレースが逃げで決まるかどうかは番組次第です。前のレースは今度のレースとの関連は何もありません。走る選手は連続性があるにしても、舟券に連続性はありません。1回1回が勝負です。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。