ボートレース大村

オリ展の1周タイムは歴史遺産

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オリジナル展示タイムを発表するレース場が増えています。注目度の高いのは1周タイムです。実戦に必要なタイムデータが集約されているので、選手はモーターの仕上がりの目安にしています。舟券を買う側も同じように参考にしています。

ところで、1周タイムは、ボートレースの初期からすでに活用されていたのを知っているでしょうか。オールドファンなら、予想屋さんがストップウォッチを6個持って、1周タイムを計測している光景を覚えているはずです。展示タイムを公表するかどうかになったとき、予想屋さんが1周タイムを売りしているので、展示タイムの公表が商売の邪魔になるのではないかという議論がありました。予想屋さんにすれば、1周タイムは参考にしても、予想は別物という考えでした。1周タイムだけで予想するのは十分ではないという考えです。一人で走ればタイムがいい選手が勝ちますが、スタートとターンという不確定要素がボートレースにはあります。1周タイムの1番時計1着率は60%強です。数字に全面的に頼るのはリスクがあります。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。