浜田亜理沙
浜田亜理沙

優勝戦(一般戦、GⅢ限定)のフライング持ちはいるか、いらないか!

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2025年5月からスタート事故のルールが変わっています。優勝戦で2本目のフライングをすると事故点が50点になりました。級別の出走回数は、A2級が80走、B1級が65走以上になっています。これで全体のフライングが減ったかどうか前期と比較してみると、5月1日~6月25日までのフライングは208本(2本目は3名)、前期の11月1日~12月25日までは193本(2本目は3名)とほとんど変わりがありません。2本目をした選手の数も同じです。ただ、一般戦、GⅢの優勝戦になると明らかにスタートをセーブしている選手も出ています。舟券の対象から外せるなら「買いやすい優勝戦」になります。5月1日~6月25日までの一般戦・GⅢのフライング持ちのいる優勝戦について調べてみました。

●フライング持ち選手がいる優勝戦

月日 競走場 F持ち 優勝戦の着順・コース・発順・タイミング
5/13 下関・女子 滝川真由子 2着 1コース 1番 0.08
5/16 芦屋・一般 峰竜太 4着 2コース 5番 0.18
5/16 芦屋・一般 丸岡正典 2着 3コース 4番 0.17
5/16 平和島・一般 坂口周 5着 6コース 6番 0.25
5/21 桐生・一般 大橋純一郎 4着 6コース 6番 0.28
5/22 丸亀・一般 北川太一 5着 3コース 2番 0.09
5/26 蒲郡・一般 坂口周 5着 6コース 6番 0.27
6/02 浜名湖・一般 後藤正宗 6着 6コース 2番 0.11
6/06 多摩川・女子 勝浦真帆 1着 4コース 1番 0.07
6/06 住之江・一般 香川颯太 4着(同着) 6コース 5番 0.21
6/06 蒲郡・一般 山田哲也 2着 5コース 1番 0.07
6/10 江戸川・女子 小池礼乃 5着 1コース 6番 0.31
6/14 常滑・一般 大須賀友 6着 5コース 5番 0.09
6/15 尼崎・一般 是澤孝宏 5着 6コース 6番 0.39
6/17 若松・一般 枝尾賢 5着 4コース 5番 0.22
6/19 住之江・一般 島村隆幸 3着 2コース 6番 0.21
6/20 芦屋・GⅢ 森智哉 6着 6コース 6番 0.26
6/21 丸亀・一般 濱崎直矢 1着 4コース 1番 0.18
6/25 びわこ・一般 上條嘉嗣 6着 5コース 6番 0.34
6/25 徳山・一般 和田拓也 6着 3コース 2番 0.10

女子はフライング持ちでもスタートを行く

GⅡレディースオールスターはF持ちの浜田亜理沙が1コースからコンマ09のスタートで優勝しました。フライング持ちの女子選手の成績を調べると、ゼロ台のスタートを決めています。勝浦は多摩川のオールレディースで4コースのカドからまくりを決めて高配当を出しました。ヴィーナスSで走った滝川もゼロ台のスタートを決めています。外枠にならない限り、女子選手はフライング持ちでも軽視できません。

6コース回りなら舟券の対象外

一方、フライング持ちの男子選手が外枠になると、6番手のスタートで着外落ちが大半です。100万円の優勝賞金を狙って2本目のフライングをすればB2級です。B2級に落ちると平均年収が530万円しかありません。A1級が4400万円、A2級が2300万円、B1級が1300万円です。B2級は半年間とはいえ、かなり厳しくなります。無理をしてまで勝ちに行くのは限られた選手です。年収が半減以下になるのを覚悟で100万円を取りに行くのか。算数のできる人なら、どちらを選択するか分かります。フライング持ちで優勝戦のスタートを控えるのはA2級、B1級の男子選手にその傾向です。

フライング持ちだと準優突破率が下がる

スタート力のある山田や近況絶好調の濱崎のような例を除けば、優勝戦のフライング持ちの出番は少ないようです。特に外枠になると展開待ちの選手が多くなるので、舟券の絞り込みは可能です。
もう一つ、舟券の参考になるデータを紹介すると、今期(5月以降)208回のフラインクがあり、優出は20回です。優出率は9.6%です。準優で約90%は3着以下になっているということです。準優の舟券を絞る上で参考にしたいデータです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。