「惜しかった」はボートレースの罠

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5年ほど前から若い人がボートレース場やポートピアに来るようになりました。パチスロライターがYouTubeに出演するようになり、その影響でボートを始めた人たちのようです。「万張り」と言って、かなり乱暴な舟券の買い方をしていました。中には大金を自慢げに持って帰る人もいました。しかし、最近はそうした人の顔を見る機会が減っています。おそらく舟券資金が続かなくなってきたのでしょう。

ボートレースは6艇による競技です。3連単の組み合わせは120通りです。6つの数字から3つを選ぶだけなので、舟券が的中しなくても「惜しかった」という感覚に陥ります。パチンコやパチスロからボートに来ていた若い人も「惜しかった」を何度も味わったことでしょう。それで「今度こそ」で何度も足を運んでいました。結果は「惜しかった」の罠にはまって足が遠のいた感じです。当たりそうで当たらないのがボートレースの3連単です。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。