データ予想にはモーター気配が入らない

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コンピュータを使った予想が競走場のホームページに載っています。AI予想とうたっているので凄いもののように思ってしまいます。ところが、ボートを少しでもかじっている人は、AI予想は見ません。ビギナーが見るくらいですが、それも数回です。スポーツ新聞や専門紙と比較すると的中本数が劣るからです。理由は簡単です。選手の詳細なデータは処理できても、モーターのデータが入らないからです。

一般的にはモーター2連対率や最高タイムを使いますが、1年間の使用で同じような性能を維持することはできません。1年の内に温水パイプの取り外しがあります。キャブレター周りの温度が7度も変わります。調整方法も変わり、同じような性能を維持できません。それまでのモーター2連対率が役立たずになります。

部品交換をしても同じです。中間整備をすると過去のモーターデータはまったく役立たずになります。コースと展示タイムを反映すれば、少しは的中率が上がるでしょうが、コースが変われば意味なしです。レースに直結する肝心なデータが入っていないのでは信頼度が落ちます。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。