一般戦のフライング持ちインは危険が一杯

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4月は級別審査の締切月です。級別は勝率の他に2、3連対率、事故率、出走回数で決まります。事故率に関しては、0.71を超えると勝率に関係なくB2級になってしまいます。B2級は月間の稼働日数が少ないため収入が下がります。選手は、つねに級別を意識して走っています。

フライング持ちで期末を迎える選手の多くは、「これ以上、選手責任の事故は起こせない」です。特にベテランのA2級、B1級はフライング持ちだと強気のスタートを行かなくなります。1コースからスタートが慎重になると、スタートを決めてくる選手にまくられてしまいます。着外に落ちるのを嫌い、まくる選手に抵抗する選手も出てきます。その結果、1マークの競り合いが起きて、高配当が飛び出します。1コースというだけで人気になっても、勝つ確率が低くなるのが期末のフライング持ちの1コースです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。