ヴィーナスシリーズとオールレディースはここが違う

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2025年3月1日現在で、女子選手の数は264名です。全選手数が1603名なので、女子選手の占める率は16.4%です。GⅢオールレディースとヴイーナスシリーズが毎週のように開催されていますが、その枠からはみ出た女子選手が、1組8名近くで他の一般戦に回ります。

女子戦の出場資格

・オールレディース…女子選手が出場対象です。GⅢで優勝すればレディースチャンピオンの優先出場権が与えられます。

・ヴィーナスシリーズ…選手登録16年未満の女子選手が出場対象の一般競走です。しかし、2019年にオーバーエイジ枠12名を設けた特別ヴィーナスシリーズを4節開催、2020年からはオーバーエイジ枠を設けたヴィーナスシリーズが開催されるようになっています。

オールレディース

・1コース 1着率52.2% 2着率19.0% 3着率10.3%
・2コース 1着率16.6% 2着率24.3% 3着率20.9%
・3コース 1着率14.2% 2着率21.5% 3着率20.4%
・4コース 1着率11.2% 2着率18.8% 3着率20.2%
・5コース 1着率5.9% 2着率12.5% 3着率15.7%
・6コース 1着率1.1% 2着率5.1% 3着率14.0%

ヴィーナスシリーズ

・1コース 1着率54.1% 2着率18.4% 3着率10.3%
・2コース 1着率15.3% 2着率25.6% 3着率20.4%
・3コース 1着率14.8% 2着率23.3% 3着率19.8%
・4コース 1着率10.4% 2着率17.2% 3着率22.7%
・5コース 1着率5.1% 2着率12.1% 3着率18.3%
・6コース 1着率2.0% 2着率5.3% 3着率10.4%

ヴィーナスシリーズにオーバーエイジ枠が設けられてから、出場するメンバーに大きな差がなくなりました。ヴィーナスの方は新人が出てくる程度ですが、それも前半の数レースです。メンバーが変わらなければレース形態にも大きな差が出ません。新人のいるヴィーナスの方がわずかに1コースが強いといった程度です。

オールレディース 3連単配当分布

・100~990円 19.3%
・1,000~1990円 23.6%
・2,000~2990円 12.9%
・3,000~3990円 8.2%
・4,000~4990円 6.1%
・5,000~9990円 13.5%
・10,000円~ 16.4%

ヴィーナスシリーズ 3連単配当分布

・1,00~990円 19.5%
・1,000~1990円 24.8%
・2,000~2990円 12.0%
・3,000~3990円 8.8%
・4,000~4990円 6.4%
・5,000~9990円 13.9%
・10,000円~ 14.6%

3連単の配当金分布を調べてみても、特別に大きな差が出ていません。あえて言えば、レディースの方が万舟券が多少出やすいといった程度です。他のレースと比較すると990円未満の本命配当が多く出ています。意外性を求めず実力本位の舟券作戦を立てた方がいいということです。女子戦の売上が頭打ちのようですが、配当的な魅力がなくなっているのが要因の一つでしょう。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。