後付け解説はリプレーで十分か

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先日サウジカップのニュースを見ていたら、騎手のヘルメットにつけたカメラ映像が映っていました。先行する馬を追いかけている映像です。ボートレースも近い将来、選手のヘルメットにカメラをつけたライブ映像が自由に見ることのできる時代がやってくるかもしれません。映像は限られた空間なら最大の説得力を持っています。ビデオ映像が普及していない時代なら、レースが終わった後の解説が必要でした。今は「見たらわかる」時代です。少しでもボートレースの経験のある人なら、リプレーを見ながら、ある程度の勝因敗因を語れます。

今後のためにリプレーは見なければならないものですが、後付けの解説に疑問を呈するお客さんが増えています。解説者はレース前の発言もあるので、前と後との発言内容の差について踏み込んでくれると説得力が出てきます。解説者でしか見えない選手の駆け引きの世界も語って欲しいものです。それが聞く者の選手に対する知識となって、次のレースに生きてくるものです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。