定松勇樹
定松勇樹

旬レーサー 定松勇樹(佐賀)

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カドからの攻めは単調になる

SGの最年少記録は服部幸男の21歳9か月、2位は今村豊の22歳1か月です。定松は23歳0か月で昨年のSGオールスターを優勝しました。これは歴代4位の記録です。峰竜太のグループに属しており、精神面の影響を強く受けている感じですが、走り方は違います。定松の強さは一発切りのハンドルとターンの安定感です。一発切りだと水の反発を受けてボートが暴れますが、それを体重移動で制御しています。一発切りは1コースから攻める場合、ボートが暴れさえしなければ成功します。しかし、中枠からのレースになると攻めが単調になってしまいます。過去6か月間のデータでは1コースの1着率が75%近くあるのに対して、4コースの1着率は10%しかありません。5コースは5%です。

コンスタントに結果を残したい

「グランプリはあと一歩で優出できませんでした。あの時は悔しい気持ちがこみ上げてきましたけど、今振り返ると自分の実力不足でした。それにあの1節間だけでもの凄く濃い経験を積めたし、改めて勝負の厳しさも知らされました。1走目の松井繁さんとの競り合いも必死でしたよ。あそこは気持ちの勝負でしたね。最終的に競り勝てて良かったです。去年はオールスターでSG初優勝できましたが、その後はGI優勝とかがなく、単発で終わってしまいました。まだ自分のなかでは足りないことだらけです。やっぱりコンスタントに結果を出し続ける必要があると思う。峰竜太さんみたいに平均して強い人になりたいです。そのためには失敗を恐れず積極的に挑戦して、成長する必要がありますね。正直、地元は期待されているほど、まだ結果を残せていません。フライングもたくさんして迷惑をかけてしまっています。それでもどこよりも勝ちたいのが唐津です。何とか今回は結果を出して恩返ししたいですね」

●1着決まり手(過去6か月)

逃げ…19回
まくり…6回
まく差…4回
差し…2回
抜き…2回
※出場予定…GI唐津周年=2月25日~3月2日
桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。