ボートレース江戸川

江戸川

江戸川周年の舟券は「本当は取りやすい」

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江戸川ボートの競走水面は全国で唯一河川を利用しています。一級河川の中川は上流部で荒川と水門でつながっており、水位も通常時は荒川と同じです。東京湾の河口から4キロの地点にあるため、満潮に向かう時間は潮が上がってきます。干潮へ向かう時間は潮が下がり、川の流れになります。時間によって流速も違うため、スタートとターンの難しい水面です。しかし、その特徴をつかめば活躍する選手が見えてきます。難水面だから舟券が難しいのではなく、「消す」選手が見えてきます。「本当は取りやすい」のが江戸川の舟券です。

江戸川を得意にしている選手はモーターの仕上げが違います。波があるので出足型を考えますが、江戸川で実績を残している選手は伸び型に仕上げます。混戦に巻き込まれないように伸びて1マークを先取りする作戦です。

江戸川周年開催中の潮位表

潮位 初日 2日 3日 4日 5日 最終日
満潮 17:06 17:46 18:24 19:01 08:18 08:41
干潮 12:47 13:22 13:55 14:29 15:03 15:39
満潮→干潮 1マークから2マークへ流れる下げ潮(向い潮)
干潮→満潮 2マークから1マークへ流れる上げ潮(追い潮)

江戸川水面の6パターン

上げ潮=向い風…水面が荒れ、江戸川実績のある選手の出番が増える。
上げ潮=追い風…水面は穏やかでスロー発進が有利だが、1マークで流れる。
下げ潮=向い風…水面は穏やかでまくりが決まるが2マークで流れる。
下げ潮=追い風…水面が荒れ、江戸川実績のある選手の出番が増える。
潮止まり=向い風…水面は穏やかで、まくりが決まりやすい。
潮止まり=追い風…水面が穏やかで、逃げが決まりやすい。

江戸川ボートは1年に1回走るのが義務

かつて江戸川の水面を嫌って斡旋を拒否する選手が多くいました。今はそれが是正されています。ケガなどの特別な理由がない限り、1年に1回は江戸川で走らなくてはなりません。つねに水面状況が変わる江戸川は、スタートとターンが変わってきます。対応力のある選手と、そうでない選手の差が出やすい水面です。数多く走っている選手ほど水面対応力があります。「スタートがわからない」とコメントする選手がいれば、1着は期待できません。

江戸川出走回数ベスト5

1 渡邉雄朗 207走
2 若林将 171走
3 福来剛 150走
4 石渡鉄兵 148走
5 杉山正樹 128走

江戸川出走回数ワースト5

1 池田浩二 0走
2 長野壮志郎 5走
3 瓜生正義 8走
4 西岡顕心 9走
5 中島孝平新田雄史 17走
桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。