2、3コースにA1級なら1コースが苦戦

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一般競走で1コースが負けるケースを調べてみると、これまでは4コースからまくりを決められるケースが大半でした。ところが、枠なり全盛の最近のレースだと、4コースが突き抜けることがなく、まくりが決まりません。4コースの1着率は全国平均が10.5%です。2コースからの差し、3コースからの全速に負けるケースが目立っています。

1コースの選手は、スタートから1マークの手前までは外の動きを見ながら進みます。ところが、1マークが近づくと目線はターンマークに向きます。ここからが1コースの選手の勝負どころです。2コースにA1級がいれば、差すターンができます。差しを防ごうとするとスピードを落として小回りです。3コースにA1級がいると全速を警戒しなくてはなりません。まくられないようにスピードをつけて旋回半径を大きくするしか対応できません。2、3コースにA1級がいれば、どちらを選択するか迷い、中途半端なターンになってしまいます。苦戦は仕方なしです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。